『怪盗グルー』新作、驚異のV4!興収別では『スパイダーマン』が1位
映画週末興行成績
お盆に重なった土日2日間(12~13日)の全国映画動員ランキングが14日に興行通信社から発表され、イルミネーション・エンターテインメントによる人気シリーズの第3弾『怪盗グルーのミニオン大脱走』が数々の強力作をはねのけて4週連続でナンバーワンを獲得した。
11日にフジテレビ系で前作『ミニオンズ』が放送されたことも追い風となったのか、先週末の同作の成績は、動員32万7,628人、興行収入4億533万7,900円を記録。前週興収比は107.9%と、4週目にして前週を上回る興収をたたき出した。公開24日にして累計動員は364万1,181人、累計興収42億8,402万8,400円と興収40億円を突破。これはイルミネーション作品の歴代最高興収だった前作『ミニオンズ』を超えるハイペースで、同作が保持する最終興収52億円を超える数字が期待されている。
ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオの提携により、スパイダーマン映画がマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に組み込まれてから初の単独作品となる『スパイダーマン:ホームカミング』は動員28万9,898人、興収4億4,841万600円で2位に初登場。興行収入だけで見れば『怪盗グルーのミニオン大脱走』を抜いてナンバーワンという見事な成績だ。また、初日11日をあわせた3日間では累計動員50万6,929人、累計興収7億7,532万5,400円。これは2014年の『アメイジング・スパイダーマン2』の初日3日間の興収比148%というハイペースな数字となっている。
そのほかの作品では『君の膵臓をたべたい』が週末動員14万9,000人、興収1億9,800万円をあげ、先週の4位から3位にランクアップ。累計興収は15億円を突破した。また『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』『銀魂』『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』『メアリと魔女の花』もそれぞれ順位を上げている。
一方で、先週2位スタートとなった『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』が8位、同じく先週3位だった『トランスフォーマー/最後の騎士王』が5位、さらに5位だった『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が11位にそれぞれ後退するなど、今年の夏休みは強力作が僅差でしのぎを削る激戦区となっている。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社、配給元など調べ)(取材・文:壬生智裕)
【2017年8月12~13日の全国映画動員ランキングトップ10】※()内は先週の順位
1(1)『怪盗グルーのミニオン大脱走』:4週目
2(初)『スパイダーマン:ホームカミング』:1週目
3(4)『君の膵臓をたべたい』:3週目
4(6)『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』:5週目
5(3)『トランスフォーマー/最後の騎士王』:2週目
6(8)『銀魂』:5週目
7(9)『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』:7週目
8(2)『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』:2週目
9(10)『メアリと魔女の花』:6週目
10(7)『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』:3週目