悪魔は誰なのか?『新感染』の監督が信仰をテーマに描く衝撃作、予告編公開
サバイバル・アクション『新感染 ファイナル・エクスプレス』(9月1日公開)をはじめ、海外で高い評価を受けるヨン・サンホ監督が2013年に“信仰”をテーマに製作したアニメ『我は神なり』(10月21日)の予告編が公開となった。
本作は、ダム建設に伴う立ち退き補償金に目をつけたインチキ教団、不安を抱え信仰に身を委ねる村人たち、教団に単身立ち向かう中年男の人間模様を描く社会派エンターテインメント。『息もできない』(2008)、『あゝ、荒野』(前篇10月7日公開・後篇10月21日公開)のヤン・イクチュンが、村人たちの信仰に疑念を抱き村八分となる粗暴な男ミンチョルの声を担当する。
予告編は、ダム建設により水没予定地となった田舎の村で、若きカリスマ牧師が「悪魔の仕業だ」と村人たちに説く光景からスタート。久々に村に戻ったミンチョルは、妻子を含め牧師を盲信する村人たちに、インチキ教団を率いる詐欺師による陰謀だと警告。しかし、村人たちは札付きのワルだったミンチョルに耳を傾けず、やがて彼は「悪魔が取り憑いている」と言われ追い詰められていく……。
「天国での生活を約束してくれる」という牧師と、「天国なんてない」と彼らを糾弾する問題児のミンチョル、果たしてどちらの言い分が正しいのか……? 何が真実なのか? スリル、焦燥を掻き立てる映像となっている。
ヨン監督は、『新感染 ファイナル・エクスプレス』に続き、同作の前日譚を描くアニメ『ソウル・ステーション/パンデミック』も9月30日に公開される。(編集部・石井百合子)
映画『我は神なり』は10月21日よりユーロスペースほか全国順次公開