「池袋ウエストゲートパーク」ミュージカル化!マコト役に大野拓朗
2000年にTOKIO・長瀬智也主演、宮藤官九郎の脚本によりテレビドラマ化された石田衣良の小説「池袋ウエストゲートパーク」がミュージカル化されることが決定した。ドラマで長瀬が演じたマコトを、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(2016)やテレビドラマ&映画「猫忍」(2017)などの大野拓朗が演じる。
原作の「池袋ウエストゲートパーク」は石田のデビュー作で、オール讀物推理小説新人賞を受賞。池袋西口公園(ウエストゲートパーク)に集う若者、チンピラ、警官、街の人々、悪の黒幕たちの人間模様を描いたシリーズ連載小説。堤幸彦、金子文紀らが演出を手掛けたテレビドラマ版には、通称“キング”のカラーギャングを演じて注目を浴びた窪塚洋介をはじめ、加藤あい、山下智久、坂口憲二、妻夫木聡、高橋一生、佐藤隆太、阿部サダヲ、小雪らが今やスターとなった面々が多く名を連ねていた。
東京芸術劇場では一般都民が参加できるダンスエンターテインメントを創出すべく、2013年、2015年に「池袋ウエストゲートパーク」を題材としたワークショップを実施。同ワークショップを手掛けてきた演出家、舞台美術家・杉原邦生(KUNIO主宰)の演出と、劇作家、演出家・柴幸男(ままごと主宰)の脚本・作詞、北尾亘(Baobab主宰)の振付により、今年シアターウエストでのトライアル公演に挑む。
本作の主人公で、高校卒業後、母親の果物屋の手伝いをしながら池袋のトラブルシューターとして活躍するマコト役に映画やテレビドラマのほか故・蜷川幸雄演出の「ヴェニスの商人」(2013)など舞台経験もある大野拓朗が決定。かねてから石田衣良のファンで、テレビドラマ版もリアルタイムで観ていたという大野は「マコトやキングを始め、カリスマたちの輪の中に入りたいとずっと思っていました。それが本当に叶うなんて。それもマコトとして生きることができるなんて。感激です」と出演の喜びを語っている。
“キング”ことタカシやストリートギャング“レッドエンジェルス”のヘッド・京一、ビデオジャーナリスト横山(舞台版では男性が演じる)、Gボーイズメンバー、レッドエンジェルスメンバーらマコトを取り巻く面々は、2度にわたるワークショップの出演者及び2016年の年末に行ったオーディション参加者たちの中からキャスティングされる。また、作品のハイライトでもあるチーム同士の抗争シーンでは、公募を勝ち抜いたストリートダンスカンパニーが日替わりで出演し、観客の反応で勝敗を決する「ダンスバトル」形式での上演を予定しているという。(編集部・石井百合子)
「池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE」は東京芸術劇場シアターウエストにて2017年12月23日~2018年1月14日、兵庫県立芸術文化センター中ホールにて2018年1月19日~21日上演予定※両公演ともに10月チケット発売開始予定