マーベル新ドラマ「インヒューマンズ」異例の規模に出演者もビックリ!
米ABC放映のマーベル作品「インヒューマンズ(原題) /Inhumans」について、アンソン・マウントとセリンダ・スワンが、8月31日(現地時間)AOL開催のイベントで語った。
「インヒューマンズ」は1965年にアメコミ界の巨匠スタン・リーとジャック・カービーによって生み出された超人種族を描いたコミック。インヒューマンズの王ブラックボルトと弟マキシマムの争いを描いたもので、アンソンは声が凄まじい破壊力を持つブラックボルトを、セリンダは長い髪を変幻自在に動かして攻撃するブラックボルトの妻メデューサを演じている。全米では9月1日から2週間限定で第1・2話をIMAX劇場公開する。
本作はマーベルと、ABC、IMAXがタッグを組んで劇場公開する異例のスケールの番組だが、それについてアンソンは「僕の人生において、これほど大きな規模の作品に関わったことはなかったよ。通常の撮影スタジオじゃなくて、海軍使用の格納庫がセットだったんだ」と話すと、続けてセリンダも「しかもその格納庫が全部で三つもあったのよ!」と巨大なセットに驚きを隠せなかったようだ。
ブラックボルトは声の持つ破壊力のため、普段は声を発することなく、手話でコミュニケーションを図っていることについてアンソンは「今日では、多くの作品はCGに頼っているけれど、何かリアルに観客の目を固定させる(惹きつける)ものが必要で、僕自身もそれを真剣に考えたんだ。その結果、マーベル・テレビジョンのジョセフ・ローブと僕は、リアルな言語(手話のこと)が必要だということに同意したんだよ。僕はその言語(手話)を通して、いつ何を言って、どのように伝えるかを考え、自分の中で手話を作り上げたんだ。もちろん、ASL(アメリカ手話)ルールなども借用しているけれど、作品内の手話は自分で作り出したものなんだ」と明かした。実際、その手話を頭の中にたたき込むのには時間がかかったそうだ。
一方、メデューサの変幻自在の髪についてセリンダは「最初にパンチやジャブなど手で(敵と)戦っているときに体がいかに動くかを想像して、その次に髪が(敵と)戦っているのを想像してみると、まるで脊椎のように自分の体全体が髪を支えていることに気付いたの。だから、髪が攻撃しているときは、わたしの体の動きは少なかったわ」と語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)