『ジュリーと恋と靴工場』カラフルなミュージカルシーン!工場閉鎖の危機に靴職人たちが立ち上がる
フランスのミュージカル映画『ジュリーと恋と靴工場』より、工場閉鎖の危機に靴職人たちが立ち上がる様子を勇ましくも軽やかなダンスで描いたミュージカルシーンが公開された。シャンソン調の曲に乗せてカラフルな作業着を着た靴職人たちが歌い・舞うさまに心躍る。
映画『ジュリーと恋と靴工場』本編映像「♪女たちよ立ち上がれ」
主人公は、職なし、金なし、彼氏なしの25歳のジュリー。ロマンにある高級靴工場にようやく試験採用されたものの、そこは近代化のあおりを受けて閉鎖寸前だった……。靴職人たちは抗議のためパリ本社に乗り込んで騒動を起こし、巻き込まれたジュリーはあやうくクビになりかけるが、ほのかな恋の予感も。ジュリーはこの危機を乗り越え、本当の幸せを手にすることができるのか?
今回公開されたミュージカルシーンで使用された楽曲「女性靴職人たちの反乱」の作曲を手掛けたのは、シンガー・ソングライターのジャンヌ・シェラル。2005年にフランスを代表する音楽賞であるヴィクトワールの新人賞を受賞した、現代シャンソンシーンを代表する一人だ。このほかフランスの音楽シーンで活躍する7名のミュージシャンが参加し、シャンソン、フレンチ・ボサノヴァ、西部劇風(カントリー調)などさまざまな楽曲で本作を彩っている。
また、映画の舞台となったロマンは、元米大統領夫人ミシェル・オバマ御用達の「ロベール・クレジュリー」や、かつては「シャルル・ジョルダン」の工場もあった高級靴の生産地として有名な場所。劇中に登場する靴やシューズボックスなどは全て現地フランス製で、物づくりにこだわるフランス人気質がそんなところからも感じられる。監督は、本作で長編デビューとなったポール・カロリ&コスティア・テスチュ。主人公ジュリーに『EDEN/エデン』のポーリーヌ・エチエンヌ、ジュリーの恋の相手となるドライバーのサミーに『メニルモンタン 2つの秋と3つの冬』のオリヴィエ・シャントローがふんしている。(編集部・市川遥)
映画『ジュリーと恋と靴工場』は9月23日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開