新・朝ドラヒロイン、不安交じりのスタートから心境変化「一人よりみんなで」
女優の葵わかなが6日、NHKふれあいホールで行われた平成29年度後期連続テレビ小説「わろてんか」の完成試写会に松坂桃李、新井美羽(子役)と出席。撮影も3か月を超え、当初不安交じりだったという葵は「一人ではなくみんなで頑張ることの方がいいかもと思えてきた今日この頃です」とヒロインを演じる意識の変化を語った。
本作は吉本興業の創業者・吉本せいさんをモデルにした人間ドラマ。明治から昭和初期までの活気あふれる大阪を舞台に、「笑い」が好きで小さな客席経営をはじめた夫婦の奮闘を描く。
一週目の放送分がいよいよ完成し、葵は「文字で見ていたよりもにぎやかになっていると感じました。わたしは(一週目では)最後のシーンにしか出てこないので客観的にいちお客さんとして観ることができて、(幼少期の)てんちゃんがかわいくて笑顔がチャーミングで、てんそのものだと感じました」と和やかに述懐。
ヒロインの発表会見時には不安な一面ものぞかせていた葵だが、撮影から約3か月が経ち「しっかりしなきゃというのは日々感じています。周りの方が素敵な方々で日々足りないと感じるばかりで。この10か月でどこまで追いつけるかと思いながらやっています」とコメント。続けて、「でも、一人頑張るだけではなくて松坂さんや濱田(岳)さん、周りの大人の方が優しく手を差し伸べてくださるので、一人ではなくてみんなで頑張ることの方がいいかもと思えてきた今日この頃です」と意識の変化を語った。
その証に現場でもすっかり緊張が解けたそう。葵は「(最初は)緊張していてみなさんと普通に話せるようになるとは思っていなかったですけど、意外とみなさん普通にお話してくれて」と楽しそうに振り返り、夫役の松坂についても「松坂さんが意外とイジワルです」と茶目っ気たっぷりに告白。
葵いわくバックショットの撮影中に笑わせようといたずらを仕掛けてくるそうで、葵が「基本的にすぐ笑ってしまうけど、仕掛けられた時は絶対笑わないぞと我慢して、松坂さんが自滅したりして『自業自得だ』と思ったりします」と説明すると、松坂は「すごく負けず嫌いなんだと思いました」とこちらも楽しそうに振り返っていた。
一方、松坂はてんの幼なじみ役の濱田岳について、ちょっとしたネタを暴露。濱田の日焼け具合がつながっていない箇所があるそうで、松坂は「彼は途中でほかの作品で地方に回っていたりして、久々に帰ってきたら真っ黒なんですよ。同じ週に撮っているのにすごい黒いな」とぶっちゃけていた。(取材・文:中村好伸)
平成29年度NHK後期連続テレビ小説「わろてんか」は2017年10月2日~2018年3月31日まで放送