占い大好き貫地谷しほり、占いで登壇衣装をチョイス
女優の貫地谷しほりが16日、都内で行われた映画『望郷』の初日舞台あいさつに出席。以前テレビのバラエティー番組で「占い好き」を告白して話題になった貫地谷は、「最近占いばかりいろんなところで言っていて、変なやつと思われているかも」と壇上で自虐トークを展開しつつ、「今日はラッキーカラーがグレーということで……」とこの日の衣装も占いで選んだことを明かして会場を盛り上げた。
本作はミステリー作家・湊かなえの連作短編集の一部を映画化した作品。ある島で暮らす主婦と、その島に戻ってきた中学校教師を軸に、2組の親子の過去と未来が描かれている。この日は貫地谷のほか、大東駿介、木村多江、緒形直人、メガホンをとった菊地健雄監督も登場した。
今作が4年ぶりの映画主演となった貫地谷は「原作より先に台本を読ませてもらって面白いと思い、『やりたいです』ってすぐにお返事を出して」と話しつつ、「今までは明るいとかドジ、でも前向きで……というような役が多かったので、この作品が自分の新しい挑戦になるんじゃないかと思った」と出演前の心境を紹介。ロケ地となった瀬戸内海に浮かぶ因島(いんのしま)についても「のどかで自然の美しい場所。光もきれいでいいところに来たなって」とすっかり気に入った様子だった。
母娘役で共演した木村に現場で助けられることが多かったという貫地谷は、木村への言葉を求められると「感謝」と笑顔。「わたしが役に入りきれない時もつき合って下さって、役に入りやすくしてくださった」と述べ、これには木村の方も「現場でお会いしてすっかり好きになりました。ひたむきで一生懸命な姿が美しいなって。今回わたしの娘役でしたが、これからも応援したい」と貫地谷にエールを送った。
菊地監督は「因島で撮ろうというのは脚本を作りながら、僕の中でもう勝手に決めていた。この島にどういう人たちが立っているだろうって想像した時に、この2人なら島の普通の人としてそこに立ってくれるだろうって」と貫地谷と大東の起用についてコメント。「きっとできるという確信があった。実際、ご一緒できて素晴らしかった」と出演者たちの奮闘を称えていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『望郷』は公開中