「したコメ」閉幕!卒業のいとうせいこう感慨深げ
18日、東京・浅草公会堂で「第10回したまちコメディ映画祭in台東」のクロージングセレモニーが行われた。初年度から本映画祭の総合プロデュースを務めてきたいとうせいこうは今年を最後に総合プロデュースを卒業するが、「サポーターの方、コメディアンの先輩方、いろんな人に支えられて10回という素晴らしい節目の年を迎えられた。みなさんに本当に感謝しています」とコメント。感慨深げなようすで最終日のステージを締めくくった。
今回で10回目を迎えた本映画祭。クロージングセレモニーには本映画祭コメディ栄誉賞受賞の小松政夫も登壇。事前に行われた小松の功績をたたえる「リスペクトライブ」では映画祭のテーマ曲も担当する浅草ジンタはじめ、ポカスカジャン、Scoobie Do、フラワーカンパニーズ、ホフディラン、GENTLE FOREST JAZZ BAND、浜野謙太が出演。小松自身も壇上で「しらけ鳥音頭」をご機嫌な表情で披露するなど会場を盛り上げた。
授賞式には、小松の盟友的存在で、やはり同映画祭コメディ栄誉賞を受賞した伊東四朗もかけつけ、小松を祝福。伊東から表彰状を手渡される際には小松と伊東の往年のギャグの掛け合いも飛び出し、小松は「最後の最後までお世話になります」と感無量の表情。伊東を前に、伊東とのかつてのギャグ「ワリーネデートリッヒ」も披露して伊東への感謝の気持ちを表現した。
小松は賞状を手に「わたしのギャグで言わせれば『あんたはエライ!』。感激しております」と嬉しそうにコメント。現在NHKで植木等と小松の師弟関係を描く小松原作の土曜ドラマ「植木等とのぼせもん」が放映中だが、これに絡め、最後は登壇者全員で、「スーダラ節」を披露。伊東と共に年齢を感じさせない元気一杯のパフォーマンスを行って会場を後にしていた。(取材・文=名鹿祥史)