レディー・ガガ、持病でヨーロッパ公演も延期へ…「大袈裟」ネットの声に胸痛める
激痛のため緊急入院し、15日開催のブラジル・リオデジャネイロでの音楽フェスティバル「ロック・イン・リオ」への出演を中止していた歌手のレディー・ガガが、21日から6週間にわたって行われる予定だったヨーロッパツアーの延期を決定した。公式サイトにて発表された。
ガガは「ジョアン・ワールド・ツアー」の一環として、21日のスペイン・バルセロナ公演を皮切りに、10月28日のドイツ・コルン公演まで、スイス、イタリア、フランス、イギリスなどヨーロッパ各国での公演を予定していたが、2018年初めまで延期されることになった。
公式サイトによると、病名を「線維筋痛症」と公表していたガガは依然として深刻な痛みを抱えており、パフォーマンスが行えない状況にあるそうで、医者たちの判断によって今回の延期決定に踏み切ったという。「レディー・ガガはこれからの7週間、医師たちのもとで積極的に治療に取り組むと同時に、日常に影響を及ぼし、身体に多大なる痛みを引き起こしている過去のトラウマを癒やすことに専念します。彼女はツアーが再開されたときには、ファンに最高のショーをお見せしたいと願っています」と伝えた。ヨーロッパツアー後に予定されているアメリカ国内での公演に関しては、そのまま行われるという。
ガガも公式サイトや自らのSNSにコメントを寄せており、「自分自身が強くなり、心の準備ができたと思えたときに、みなさんに詳細をお伝えすることで、病気の認識を高めるだけでなく、私のように苦しんでいる人々のための研究をより推し進めることができる、社会に貢献できるのだと思っています」と前向きな姿勢を見せる一方で、「私は “苦しみ”という単語を、同情してほしかったり、注目を浴びたいから、使っているわけではありません。ネット上で、あまりにも大袈裟だ、でっちあげだ、ツアーから抜け出すために被害者ぶっている、といった意見を目にするたびに私は落ち込んでいます。私のことを知っていらっしゃる方ならば、こういったことが真実とはかけ離れていると理解していただけると思っています」と本音も吐露していた。(編集部・石神恵美子)
<レディー・ガガのコメント全文>
私はいつも自分の体と心の健康問題に正直でいました。何年にもわたり、その原因を探ってきました。説明するのは複雑で難しいのですが、それでもどうにかしようと取り組んできました。自分自身が強くなり、心の準備ができたと思えたときに、みなさんに詳細をお伝えすることで、病気の認識を高めるだけでなく、私のように苦しんでいる人々のための研究を推し進めることができる、社会に貢献できるのだと思っています。私は “苦しみ”という単語を、同情してほしかったり、注目を浴びたいから、使っているわけではありません。ネット上で、あまりにも大袈裟だ、でっちあげだ、ツアーから抜け出すために被害者ぶっている、といった意見を目にするたびに私は落ち込んでいます。私のことを知っていらっしゃる方ならば、こういったことが真実とはかけ離れていると理解していただけると思っています。私はファイターです。私が“苦しみ”という単語を使うのは、トラウマや慢性的な痛みが私の人生を変えてしまったからだけではありません、普通の暮らしすらままならなくなってしまったからです。さらには、私が最も愛してやまないことも遠ざけました。それはファンの前でパフォーマンスするということです。すぐにでもまたツアーができることを楽しみにしています。ただ今は、医師たちのもとにいるしかないのです。これから先60年、それ以上にずっと、パフォーマンスできるように、強くなるためです。愛しています。