中谷美紀、国仲涼子と女優同士のキスシーン「無我夢中でした」
女優の中谷美紀が1日、都内で行われたWOWOWの新ドラマ「片想い」の完成披露試写会に出席。性同一性障害の主人公を熱演し、ドラマの中で国仲涼子とのキスシーンにも挑戦。「無我夢中ですよ」と撮影を振り返り、「もっとも長いロマンティックなキスシーンをさせてもらい光栄でした」と感想を述べた。
ベストセラー作家・東野圭吾がジェンダーを題材にした同名ミステリー小説をドラマ化した本作。中谷は、アメフト部の元女子マネージャーで、男性の心を持っていることを周囲に隠して生きてきた性同一性障害の主人公・美月を演じる。舞台あいさつには共演の桐谷健太、国仲、大谷亮平、メガホンをとった永田琴も出席。
中谷にとってWOWOWドラマ初主演となる今作。感想を問われると「なかなか難しい役柄でしたけど、だからこそやりがいがありました」としみじみ。「性同一性障害の役柄ですけど、男性として理沙子(国仲)を愛するという設定。男性らしさを追求してやっていました」と振り返り、「隣にいる桐谷さんがハンサムでたくましいので、桐谷さんに負けないように筋トレもしましたし、毎日フィレステーキを2枚3枚、生卵も食べ、プロテインを飲んで頑張っていました。ずっと男になれないもどかしさを感じながら演じていました」とコメント。
撮影を離れても国仲を実際に自分に惚れさせて、国仲の私生活での夫・向井理から奪うことを役づくりの目標としてやっていたと述べ、その国仲とのキスシーンについては「ドキドキしながら、むくわれない思いをなんとか克服しよう、哲朗(桐谷)から奪おうと思いながらキスをしていました」と述懐。「無我夢中ですよ。必死に歯磨きをして涼子に嫌われないようにって思いながらやっていました」と照れ笑いも。
中谷の方は女性とのキスシーンはこれが三度目だったというが、国仲は初めて。「台本を読んだ時からドキドキしていました。受け身なのかなこっちからいくのかなってね。撮影までそのことで頭がいっぱいで。すごく緊張しました」とコメント。「優しさに包み込まれるようなキスでした。思い出しても緊張します」と恥ずかしそうに振り返っていた。(取材・文:名鹿祥史)
ドラマ「片想い」は10月21日より毎週土曜夜10時よりWOWOWプライムにて放送開始(全6話)