宮沢りえ、神田沙也加と声の共演!ムーミン声優に決定
女優の宮沢りえが、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの小説を映像化したパペットアニメ『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』で、主人公ムーミントロールの声を担当することが明らかになった。
宮沢にとって、「ムーミン」は思い出深い作品だといい「子供の頃人見知りだった私に母が『ねぇムーミン、こっち向いて……』というフレーズを借りて、私の名前でこの歌を口ずさむ事がありました。それがとても好きだったし、大切な思い出です」と母親とのエピソードを告白。
テレビアニメ「ムーミン」(1969~1972)の岸田今日子、「楽しいムーミン一家」(1990~1991)の高山みなみ、「ムーミン パペット・アニメーション」(1978~1982)の松たか子など、数々の実力派が担当してきたムーミン役への抜擢。宮沢は気負いなどは見せず「芸術的な絵の色彩やムーミン谷の世界観にドキドキしましたし、キャラクターそれぞれが本当に生き生きしていて、ムーミンの正義感、勇気、おおらかさ、自由さに、心踊っていましたから、今回声という表現で、参加させていただく事をとても嬉しく思っています」と語っている。
ネイチャードキュメンタリー『オーシャンズ』(2009)のナレーションや、実写版『ジャングル・ブック』(2016)の吹き替えなど、声の仕事にも定評のある宮沢だが、劇場版アニメの吹き替えは、人形アニメ監督・川本喜八郎の『死者の書』(2005)以来12年ぶりとなる。
その他の役は、人気実力派声優の森川智之と朴路美が声色を使い分け、たった2人で演じる。そしてナレーションは、大ヒットアニメ『アナと雪の女王』(2014)のアナ役でも知られる歌手の神田沙也加。3人の見事な声も聞き応えたっぷりの1本となりそうだ。
本作は、映画では初となる冬のムーミン谷が舞台。幻想的で美しい冬景色の中、ふわふわのパペットで表現されたムーミンと仲間たちが、驚きと喜びに満ちたクリスマスを過ごす様子を描いた、心温まる物語が展開する。(編集部・入倉功一)
映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は12月2日より全国公開