恐怖のピエロ、戦うのは負け犬の子供たち!『IT』原作者キング語る特別映像
時にピエロの姿で現れる正体不明の存在に立ち向かう少年少女たちを描いた映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』から、原作者スティーヴン・キングのコメントを収めた特別映像が公開された。
【動画】『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』特別映像
一見、平和で静かな田舎町で相次ぐ児童失踪事件。子供だけに見えるその存在は、彼らが心に抱える“恐怖”を利用してその命をむさぼるため、排水口、地下室、バスルーム、図書館、町の中などあらゆる場所に出没する。
原作者のキングは、「『IT』に登場する子供たちは迷信深いがなんでも信じるわけではない」と子供たちの性質を語ると、「サンタさんや歯の妖精は信じないが、電気が消されるとベッドの下に何者かがいるのではないかと怖がる」と証言。そして「あの怪物と戦えるのは子供たちだけだ。怪物の存在を信じるのは唯一子供たちだから」と明かす。
その存在に立ち向かうのは、自分たちをルーザーズ(負け犬)クラブと称する7人の子供たち。内気で吃音のビル、おしゃべりでお調子者のリッチー、潔癖で神経過敏のエディや疑心暗鬼のスタンリー、太っちょのベンやチョーズン、そして唯一の女子であるベバリーなど、周囲からのけ者にされているが、厚い友情で結ばれた彼らが町を救うため奮闘する。
映像内では、彼らが住む町の殺人や不明者の数が、他の町の平均と比べて6倍にも達することに気づくシーンも。あまりにも凶悪な存在に、非力な子供たちはどう立ち向かうのか。本作のメガホンをとったアンディ・ムスキエティ監督は「一味ちがうホラー映画だ。友情を描き、約束することで悪に立ち向かえることを描く」と語っており、息が詰まるようなホラーであるのと同時に、少年少女の青春を切り取った感動的な一本でもあることを示唆している。(編集部・入倉功一)
映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』は11月3日より全国公開