木村多江、薄幸よりも悪女役がハマリ役!?
女優の木村多江が15日、都内で行われた日本テレビ系連続ドラマ「ブラックリベンジ」囲み取材会に登場し、悪女役という新境地に手ごたえを感じている様子をうかがわせた。この日は、佐藤二朗、平山浩行、カミナリ(竹内まなぶ、石田たくみ)も出席した。
本ドラマは、身に覚えのないスキャンダルで若手政治家のホープだった最愛の夫を失った沙織(木村)が、週刊誌の記者となってスキャンダルを操り、夫を陥れたゲスたちを追い詰めていく復讐劇。元週刊文春のエース記者でジャーナリストの中村竜太郎氏の監修のもと、スクープ獲得のために記者が実際に駆使するテクニックなども赤裸々に描かれている。
これまで“薄幸”なヒロインを数多く演じてきた木村にとって、復讐に燃える悪女役は珍しいキャラクターだが、「いい人は上手くできないけど、悪い人はすんなり入っていけるので、苦がない」と意外にもはまっている様子。とは言え、「この芝居が正しいのか間違っているのかは、わたしの中ではわからない」そうで、「周りから『あのシーンが怖かった』と言ってもらえると嬉しい」と笑みをこぼした。
また、「薄幸の役を演じているときは、私生活も役を引きずって辛い」と以前話していたことから、「悪女役ではどうか?」と問われると、「最初は、普通にしているつもりなのに家族から『何かわからないけど怖い』と言われていたので、沙織臭が漏れちゃっていたのかなぁ」と首をかしげる木村。しかし、「今はスイッチが入ればすぐに沙織になれる」ことから、「現場では和気あいあいといい時間を過ごそうと思っているし、(役は)引きずっていないと思います」と晴れやかな表情を見せた。
9月初旬のクランクインから約1か月。撮影はすでに後半戦に突入しており、木村は「台本に『……』が多くて、リアクション芝居になるんですけど、そのネタが尽きてきて、今どうしようかなと思っています」と戸惑いながらも、「役者としての成長もできたらいいなと思いながら頑張っています」と力を込める。そして、「最初は復讐していくんだ……と思っていたけど、今はあらぬ方向に流れていって、蟻地獄を眺めていたはずが、蟻地獄にいる感じで究極のところにきています」と視聴者の期待をあおると、「黒い渦の中に一緒に巻き込まれて楽しんでください」と呼び掛けた。(取材:錦怜那)
新・プラチナイト木曜ドラマ「ブラックリベンジ」は毎週木曜夜11:59~0:54、読売テレビ・日本テレビ系にて放送中