横浜ショートショート シアター閉館へ 10年の歴史に幕
横浜みなとみらいのショートフィルム専門映画館「ブリリア ショートショート シアター」が12月2日をもって閉館することが明らかになった。それに伴い、2018年2月からオンラインシアター「ブリリア ショートショート シアター オンライン」が新たに始動する。
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アジア最大級の国際短編ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF &ASIA)と連動し、映画祭の期間以外にもショートフィルムを鑑賞できる場所を作りたいという思いのもと、年間を通じてショートフィルムを上映する日本初の映画館として、2008年の2月に開館。およそ10年にわたって、地域のコミュニティシアターとなるべく、横浜で展開するトリエンナーレ・ダンス・音楽の祭典などと連携企画を実施するなど、まちづくりを盛り上げてきた。
ブリリア ショートショート シアター代表を務める俳優・別所哲也は「年間を通じてショートフィルムを楽しめる場であるのみでなく、地域のコミュニティシアターとして、国内外のクリエイターが集う場所として、様々な人との出会いがありました。魅力溢れる横浜・みなとみらいでここでしか味わえない映画館体験を10年間提供してこれたことを誇りに思います。今後は、この10年で蓄積した知識・経験・ネットワークを『ブリリア ショートショート シアター オンライン』という新たなカタチを通じて、皆さんと一緒に創造・発信し、感動を分かち合いたいと考えています」とコメントを寄せている。
同劇場ではこれまでの感謝の気持ちをこめて、11月1日から12月2日の期間、シアター来場者から高い支持を受けたショートフィルムを厳選した「歴代のオーディエンスベストプログラム」と、ショートフィルムの魅力を知り尽くしたスタッフがおすすめするお墨付き作品から成る「スタッフが選んだベストプログラム」を上映する。
また、閉館する劇場に代わってショートフィルム鑑賞の場を提供するオンラインシアターは、「日常を豊かにする映画体験」をコンセプトに、2週間に1本ペースで短編作品を公開(視聴可能期間は3か月)。サイトのローンチは2018年2月14日を予定している。詳細については決定次第、ホームページで発表されるという。(編集部・石神恵美子)