齊藤工監督×高橋一生主演作、サプライズな予告編公開
俳優の斎藤工が齊藤工名義でメガホンを取り、高橋一生が主演を務めた映画『blank13』(読み:ブランクじゅうさん)の予告編が公開となり、シリアスな家族ドラマが予測不可能な方向に転じるトリッキーな作風の片りんが明らかになった。
本作は、放送作家のはしもとこうじの実話に基づき、13年前に突然失踪した父が余命3か月の状態で見つかったことから始まる家族の物語。予告編は、一家が借金の取り立てに追われる様子から始まり、主人公のコウジ(高橋)と父(リリー・フランキー)の13年ぶりの再会、少年時代の記憶が映し出される。
後半では、これからしめやかに営まれるであろう感動的な葬儀のシーンに……と思いきやタイトルバックが黒から白に反転し、葬儀に父と親交のあった個性的な面々が登場。父の「空白の13年間」を巡り、予測不可能な展開を見せていく。「父のことは大嫌いです。でも……」と言いかけたコウジの真意は果たして……?
監督の齊藤がコウジの兄役として出演しているほか、コウジの彼女役に松岡茉優、母親役に神野三鈴。音楽監督に俳優、ミュージシャンとしても活躍中の金子ノブアキ、スチール撮影に世界的フォトグラファーのレスリー・キー、製作に福山雅治とそうそうたる顔ぶれが名を連ねる。2016年6月18日に放送された福山のラジオ番組「福のラジオ」で、福山が斎藤が映画を撮る際には「お金出します!」と発言しており、それが本当に実現したようだ。
本作はゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017で最優秀作品賞にあたるゆうばりファンタランド大賞の受賞を皮切りに、第20回上海国際映画祭[アジア新人賞部門]で最優秀監督賞、第15回ウラジオストク国際映画祭「長編コンペティション部門」で高橋、リリー、斎藤の3人が日本人として初の最優秀男優賞、第3回シドニー・インディ映画祭で最優秀脚本賞を受賞するなど海外の映画祭でも評価を得ている。
映画『blank13』は2018年2月3日よりシネマート新宿にて、2月24日より全国順次公開