『スタンド・バイ・ミー』元子役、性的虐待の過去を映画化発表
映画『グレムリン』『グーニーズ』『スタンド・バイ・ミー』などで子役として人気を博したコリー・フェルドマン(46)がおよそ7分に及ぶ自撮りの動画をYouTubeで公開し、映画業界で性的虐待を受けた自らの過去を映画化するプロジェクトを発表し、そのためのクラウドファンディングを呼びかけた。
コリーは2013年の自伝本「Coreyography: A Memoir」で、子役時代に映画業界の男性たちから性的虐待を受けたことを詳細につづっている。発売前には同書の中で加害者の実名を明かすと宣言していたものの、それは実現しておらず。今月に入って、大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ騒動が明るみに出たことを受けて、人々から実名を公表するようにSNSで迫られており、コリー自らも真実を明らかにする計画をしているとしていた。
そして25日、コリーは投稿した動画で「子供のころから私が気づいていたエンタメ業界における小児愛者の集団を打ち負かすことができると信じています」「6人の実名をあげることができます。そのうちの一人は今でも業界でかなりの影響力を誇っています。そしてその話はスタジオにまで通じているのです」と主張する。
一方で、真実を語ると宣言してから、「人生がとんでもないカオスになっています」と身の危険も訴える。コリーは21日夜に運転中だったバスをスピード違反で止められ、さらにはマリファナ所持で逮捕されたと報じられていた(本人はマリファナ所持を否定している)。「僕は人生で沈黙を続けてきましたが、この数日間で……僕は逮捕され、昨夜には殺されかける経験をして。2台のトラックが横断歩道で同時に急接近してきたんです。そして、僕のバンドメンバー数人が辞める決意をしました。命が危ないと思ったからです」。
クラウドファンディングで集めた資金でつくられる映画は、コリー自らの体験をベースに「小児愛者による虐待を描いたものの中でも最も正直で正確なものになる」と語った。目標金額は1,000万ドル(約11億円、1ドル110円計算)で、コリーが監督とプロデューサーを務めるとのこと。コリーいわく、先週だけでもTwitterで3万人のフォロワーが増えたそうで、いかに人々が真実を知りたがっているかを強調していた。(編集部・石神恵美子)