月9「民衆の敵」高橋一生の闇が深すぎる
30日に放送されたフジテレビ月9新ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」第2話で、高橋一生演じる政治家一家に生まれたサラブレッド、藤堂誠の秘密が一部明らかになった。
第2話は、前回登場した風俗嬢の莉子(今田美桜)と藤堂の出会いの場面からスタート。どうやら他の住人が彼女を呼んでいたようだが、偶然出くわした際に藤堂が目の前で倒れたことから莉子は驚いて駆けつける……。その際、莉子が藤堂に連絡先を渡しており、以来、二人の交流が始まったようだ。藤堂は莉子に「嫌なことがあると君に会いたくなる」と別人のように甘えているが気を許しているようでいて、いまだに莉子に自分の素性は明かしていない。殺風景な部屋にはカメラが数台あり、藤堂にとってこのアパートは隠れ家のようなものと思われる。
一方、藤堂が兄と電話で話すシーンでは心ここにあらずといった様子。ズラリと並んだ、代々続く政治家たちの額縁を眺めていたり、兄との会話からも彼が相当なプレッシャーを背負っていることがうかがえる。市議会で多数を占め、“議会のドン”と呼ばれる犬崎(古田新太)でさえ藤堂には干渉していないことからも、政界で特別な存在として扱われている模様。政治家として活動している時には爽やかな笑顔を振りまいているが、同じく新人議員の佐藤智子(篠原涼子)は「またその笑顔……」とその笑顔をいぶかしがっている。
藤堂は智子が嫌悪する犬崎派であり、佐藤とは本来対立関係にあるが、権力者の圧力にめげず予測不可能な言動を繰り出し、正義を貫く佐藤に少なからず影響を受けているよう。第2話では迂回路のために持ち上がった「公園の撤去」を巡って意見を交わし、一人でも反対意見があれば尊重すべきなのか、それとも一人のために多数が希望している迂回路をあきらめるのか、「あなただったらどうするのか」と藤堂に迫られた智子は悩んだ末、議会で大胆な行動に出ることでまた一つ成長した。誰にも言えない闇を抱え、仮面をかぶっている藤堂に、“ありのままの自分”でいられる日は訪れるのか? 智子との関係がカギとなりそうだ。(編集部・石井百合子)