物議醸したJ・ローレンス×『ブラック・スワン』監督のサイコスリラー、日本公開中止
第74回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品されるも、喝采とブーイングが入り混じる大波乱を起こしたダーレン・アロノフスキー監督(『ブラック・スワン』)のサイコスリラー『マザー!』の日本公開が中止となった。
配給の東和ピクチャーズ株式会社によると、今回の決定は米パラマウント・ピクチャーズの意向とのこと。もともとは2018年1月19日の日本公開を予定していた。
詩人の夫(ハビエル・バルデム)が他人を次々と家に招き入れ出し、不安と恐怖にさいなまれる若妻(ジェニファー・ローレンス)の姿を描く本作。帰る気配のない訪問者の行動はどんどんエスカレートし、彼女が妊娠してからは完全なカオス状態に陥り……。衝撃的な内容と映像スタイルから賛否真っ二つに割れたが、アロノフスキー監督は「もちろんこういうタイプの映画を経験したくない人もいるだろうし、それはそれで構わない。ローラーコースターみたいな映画なので、何回か宙返りする覚悟がある人だけ乗ってくれれば」とコメントしていた。(編集部・市川遥)