U2ボノ、パラダイス文書への記載「深刻に受け止めている」
世界的ロックバンドU2のボノが、タックスヘイブン(租税回避地)に絡む資料「パラダイス文書」に名前が記載されていた件について、The Guardian などを通じた声明で胸中を語った。
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The Guardian によると文章は、ボノがリトアニアのショッピングセンターを買収した、マルタ共和国の企業に出資したことを示している。この企業は脱税の疑いで税務当局の捜査を受けているといい、ボノは「少額の受動的な投資家であったとしても、この件に非常に苦しんでいます。何にせよ、模範的ではないことが自分の名前で行われたのかもしれないのです」と言及した。
ボノ自身はこの企業が「税法を尊守していると信じている」といい、それが間違いであれば、自分も税務署と同様に事実を知りたいと表明。「監査を歓迎します」としている。
さらに「この件を大変深刻に受け止めています。オフショア企業の受益所有権の透明化を求めるキャンペーンをしてきたからです。だからこそ、僕の名前が文章に記載されている」といい、パラダイス文書に関連する報道についても「歓迎している」としている。
「パラダイス文書」は、タックスヘイブンの国と地域に設立された法人名と、その企業に関連する個人名が記載された「パナマ文書」を公表した国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が新たに入手したという資料。パナマ文書には俳優のエマ・ワトソンやジャッキー・チェンといった有名人の名前が含まれていたが、今回もエリザベス女王やマドンナの名前が記載されているという。(編集部・入倉功一)