中村悠一、配信版ガンダムの劇場鑑賞を推奨!
『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』初日舞台あいさつが18日に都内で行われ、中村悠一(イオ・フレミング役)、木村良平(ダリル・ローレンツ役)、古川由利奈(ビアンカ・カーライル役)、松尾衡監督、小形尚弘プロデューサーが登壇した。
『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』ギャラリー
本作は、太田垣康男の原作漫画をアニメ化し配信された「機動戦士ガンダム サンダーボルト」第2シーズン全4話に、オリジナルシーンを追加した特別編。南洋を舞台に、ジオン残党軍、地球連邦軍、南洋同盟が三つどもえのモビルスーツ戦を繰り広げるさまを描く。
松尾監督は、劇場版について「配信用という前提なので、こんなに大きなスクリーンで上映されるのは拷問だよね。もう少し小さい画面の方が……」と冗談を言いつつも、「音響はすごく迫力があっていいですよね」と笑顔を見せる。中村も「僕もパソコンの画面サイズで何度も観ているのですが、あらためて大きなスクリーンだと発見できることが多い」と劇場での鑑賞を推奨した。
劇場版では「BANDIT FLOWER」というタイトルが追加されているが、松尾監督は「東日本大震災があった後、被災地に赴いたのですが、人が住めなくなってしまった場所にも、植物は元気に育っていました。風と水さえあれば生きられる花たちの力強さと、戦争が終わっても戦争を続け、自分たちのテリトリーを広げていく人たちを掛けられないかなと思ってつけました」と理由を説明すると、「オリジナルシーンとして足したところにも花は多数登場しますが、そこにも花言葉などの意味が含まれているんです」とこだわりを明かした。
本作では、中村演じるイオと、木村ふんするダリルが絡むシーンはないが、中村は「ライバル不在の状態で戦う難しさはありましたが、追加されたアトラス(ガンダム)の戦闘シーンは、戦闘狂であるイオらしさが出ている場面なので好きですね」と語ると、木村は「今回ダリルの曲が増えた感じがするのがうれしいですが、劇中でイオと会えていないので、(劇場版の)反響が大きくなって、次回作となれば、イオに会えるかもしれませんね」と期待をあおっていた。
松尾監督は「途中から始まって途中で終わるという展開は本当に申しわけないと思っています」と謝罪しつつも、「与えられたバジェットではこういう形にしかできませんでした。その中でも、楽しんでもらえるように作りました」と作品をアピールすると、客席からは大きな拍手が巻き起こった。(磯部正和)
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