山田裕貴、健太郎の「いい奥さん」目指す
俳優の健太郎と山田裕貴が2日、都内で行われた映画『デメキン』初日舞台あいさつに登壇。山田は、健太郎の「いい奥さん」でいられることを目指していたことを打ち明けた。イベントには、柳俊太郎、高橋里恩、田中偉登、三村和敬、藤木修、岩永ジョーイ、神永圭佑、成田瑛基、笠松将らキャスト陣が役同様の特攻服姿で登場。そのほか、バッドボーイズの佐田正樹(原作)、山口義高監督も来場した。
本作は、佐田の自叙伝を描いた小説とコミックスを映画化した青春ドラマ。いじめられっ子だった正樹(健太郎)が、いつしか喧嘩では敵なしの存在となり、福岡最大勢力の暴走族を率いる総長になるまでを描く。
映画初主演を務めた健太郎は、気合の入ったレッドヘアーで現れると「総長と主演という形を照らし合わせるところがあった」と振り返りつつ、「この『デメキン』で初めて主演で携わらせていただいたことがすごく嬉しかったです」と満足気。
一方、正樹の親友・厚成役を務めた山田は、「佐田さんたちが生きた証を僕らが代わりに生きるということなので、漫画の実写化ではなく、本当にあったことを見せなければいけないところの気合はありました」と熱い思いを吐露。さらに、「作品を支える上で、健太郎のいい奥さんになれたらな。『あなた、こうよ』『わたし、寄りそうわ』という感じでいられたらなと思っていました」と明かすと、「よく『好きだよ』って言ってくれてたもんね」とまさに夫婦のように相思相愛だったことを健太郎に確認。健太郎も「本当に好きですね」と告白し、強い絆を見せていた。
この日は、撮影前に行っていた怒号練習も披露。まずは佐田が博多弁の不良言葉を発声し、キャスト陣がそれに続くというもので、最初は「なん見よーけ、きさん(貴様)こらっ!」「ぼてくり回したろーかね!」などと迫力ある言葉だったが、いつのまに「お前らのこと愛してとーけんね」「俺と付き合っちゃらん?」などという愛のメッセージに。それらを観客に向かって言っていたわけで、「照れとったんやないか?」と佐田からツッコまれた健太郎は、「佐田さんが俺のこと見てきたんで、そろそろなんかやり始めると思った」とすねた表情ものぞかせるが、一連の流れにファンは大喜びだった。(取材:錦怜那)
映画『デメキン』は全国公開中