菅田将暉&桐谷健太、「浅草キッド」生歌初披露!ファンのムチャぶりで喝采
俳優の菅田将暉と桐谷健太が30日、都内で行われた映画『火花』大ヒット御礼舞台あいさつに登壇し、ファンのムチャぶりに応え、本作主題歌「浅草キッド」を人前で初披露し、会場を沸かせた。
本作は、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹による芥川賞受賞作を映画化した青春ドラマ。漫才の世界に飛び込んだものの結果を出せずにいる青年・徳永(菅田)と強い信念を持った先輩芸人・神谷(桐谷)が、「現実」に阻まれ、「才能」に葛藤しながら、「夢」に向かって全力で生きる10年間を描いており、主題歌はビートたけしによる作詞作曲で1986年に発売された「浅草キッド」を菅田と桐谷がカバーしている。
イベントは上映後の観客から質問に答えるティーチイン形式で進められたが、その中で、女性ファンから主題歌歌唱をリクエストされると、即座に「お前と~」と出だしを歌いはじめる桐谷。菅田は「早い! すぐに終わらせようとすな!」とツッコむと、スタッフにカラオケや歌詞カードがあるかを確認し、「やりましょうよ」と提案。桐谷も「全然いいよ」と快諾した。
その後、スタッフが歌詞カードを持ってくると、桐谷は「俺は大丈夫!」と断るが、菅田は「俺は見る!」と断言。そして軽く発声すると、本作の世界観とリンクする「浅草キッド」を歌うかと思いきや、桐谷が浦島太郎名義で発売した「海の声」を歌う大サービスでファンを喜ばせた。そうしてようやく「浅草キッド」を歌い出すと、観客は二人の熱い歌声に酔いしれた。
歌い終わり、万雷の拍手と歓声をもらった桐谷は「新鮮やった」と笑顔だが、菅田は「不安で、途中で(歌詞カードを)見るのがすごい恥ずかしかった」とはにかみ。しかし、一緒に歌うのはレコーディング以来で、人前で歌うのは今回が初めてとあり、貴重な体験を喜んでいる様子は桐谷と変わらなかった。
締めのあいさつでは、桐谷が「菅田ちゃん!」というファンの呼びかけを「浦ちゃん!」と聞き間違えて赤っ恥をかく一幕もあったが、楽しい舞台あいさつは「『火花』やから」と感慨深げに語る桐谷。菅田は「これで『火花』プロモーションも最後かと思うと寂しい」と本音を吐露するが、桐谷から「いや、ここからガーッと(観客が)入っていったら……」と言われると、「『君の名は。』レベルに?」と爆発的ヒットを飛ばしたアニメーション映画の名をあげて期待も寄せ、会場の笑いを誘っていた。(取材:錦怜那)
映画『火花』は全国東宝系にて公開中