常盤貴子×木村多江、迫真の修羅場!松本清張「鬼畜」玉木宏でSPドラマ化!
玉木宏主演で松本清張の短編小説をドラマ化した「鬼畜」が12月24日にテレビ朝日系で放送されることが3日、明らかになった。玉木の妻役で常盤貴子、愛人役で木村多江が出演。劇中には2人が初めて出会う修羅場も用意され、撮影ではスタジオ中に緊迫感が漂う迫真のシーンになったという。
小説は清張が1957年に執筆。1978年には監督・野村芳太郎、主演・緒形拳で映画化。2002年にはビートたけし主演でドラマ化されるなど、名作として語り継がれている。
小さな印刷会社を営み、妻・梅子と真面目に暮らしていた主人公・竹中宗吉は、誘惑に負けて愛人・菊代に入れ込み、3人の子供まで生ませていた。しかし、事業の失敗から仕送りが滞ると、菊代は宗吉の家に子供たちを残して失踪。追い詰められていく宗吉の心に、やがて「鬼畜」が生まれる……。
玉木にとっては2011年に放送された「砂の器」以来、2作目の清張ドラマ。「誰もがふとした過ちによって人生から転落してしまうかもしれない、その危うさを感じてもらえたら。そして、子どもたちによって宗吉も気づかされた、“親子の絆”を感じていただけたらうれしいですね」と語っている。
常盤と木村による修羅場シーンについて玉木は、「おろおろするというか、なすすべがないという立ち位置でしたね」とコメント。一方の女性陣は、常盤が「多江さんはもともと大好きな女優さんなので、気兼ねなく思い切り胸を借りることができました。お芝居を御一緒するのは久しぶりだったのですが、やっぱり楽しかった」と語れば、木村も「修羅場のシーンでは私が倒れなければならないアクションがあったのですが、“信頼してね私が守りますから!”と言ってくださり、本当に信頼してお互いにぶつけ合うことができました」と共演を楽しんだようだ。
さらに柳葉敏郎、余貴美子、橋爪功など実力派が共演。脚本は「砂の器」「点と線」のドラマも手掛けた竹山洋。演出は「相棒」シリーズの和泉聖治監督という強力な布陣で名作に挑む。(編集部・入倉功一)