『ハロウィン』新作は原点回帰!恐怖と緊張感を高める…
人気ホラー映画『ハロウィン』シリーズの新作は、残酷描写よりも恐怖心や緊張感を重要視した作品になるようだ。共同脚本家のダニー・マクブライドが地域情報サイト「Charleston City Paper」に語った。
ジョン・カーペンターが監督・脚本・音楽を務めた映画『ハロウィン』(1978)は、白いゴム製のハロウィンマスクが印象的な殺人鬼ブギーマンことマイケル・マイヤーズを描いたホラー作品で、低予算ながらも大ヒットを記録。シリーズ化され、2002年までに第8弾まで製作、さらに2007年にはロブ・ゾンビ監督によってリメイクもされている。
本作は、オリジナル版の続編にあたる作品になるそうで、『グランド・ジョー』のデヴィッド・ゴードン・グリーンが監督を務めながら、マクブライドとともに脚本も担当。カーペンターが本作でも音楽を、ヒロインのローリー・ストロード役でおなじみの女優ジェイミー・リー・カーティスが再演することが決まっている。
共同脚本家のマクブライドは「オリジナル版は結局のところ緊張感が全てだった。ローリー・ストロードは映画のラストの数分前まで、マイケル・マイヤーズが存在していたことすら知らない。そのため、観客は一体何が起きるのかと考えてしまう。カーペンターはあの映画で楽々と恐怖を増幅させていた。僕たちは今作でそれを取り戻したいと思っている」とコメント。
今では、スプラッター映画の代名詞的シリーズとなっているが、オリジナル版ではそれほどまでに残酷描写は多くない。そういった意味で、今作は原点回帰を目指しているようだ。「私たちはその恐怖を掘り起こそうとしている。緊張感を突き進め、ほかのホラー映画にありがちな残酷描写や超暴力描写だけに頼るということはしないつもりだ。私たちは、気味悪い要素を再び盛り込み、身近なところに恐怖を見つける感覚を取り戻そうとしているのです」と話した。また、カーペンターに今作についての説明をしたところ、彼は気に入っていたとも明かしていた。2018年10月19日全米公開予定。(編集部・石神恵美子)