ディズニー傘下に!デッドプールが自虐…クリエヴァ&ヒューも反応
米ディズニーが21世紀フォックスを買収したことで、存続が危ぶまれていた“破天荒ヒーロー”デッドプールを演じるライアン・レイノルズが、ディズニーランドで警備員につかまる姿をアップするという自虐ネタをSNSで披露した。そのほかにも『アベンジャーズ』や『X-MEN』などに出演していたキャストが、2大スタジオがそれぞれに手掛けてきたヒーローたちの合流にリアクションした。
今回の事業買収によって、フォックスが持っていた「X-MEN」「ファンタスティック・フォー」などのマーベルコミックスの映画化権がディズニーのもとへ。それにより、フォックスのもとで映画化されてきたキャラは、ディズニー傘下のマーベルスタジオが築き上げてきたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)入りすることとなる。
フォックスのもとでR指定映画ながら大ヒットを飛ばした『デッドプール』のデップーは、過激な暴力と下品なジョークに加え、“第四の壁”(フィクションと現実との境界)を突破して、ファンに語りかけてくることで人気。そんなデップー(ライアン)は先週、フォックス買収が合意間近だと伝えられると、「デッドプールとミッキーマウスの間にある爆発的な性的緊張を解く時だ」と何やら覚悟を決めた様子のツイート。そしてついに合意成立となると、デップーはディズニーランドで警備員に取り押さえられている写真に「どうやらマッターホーン(・ボブスレー)を爆破させることはできないようだ」と自虐ネタでファンを大いに沸かせた。
そもそも、ファミリーフレンドリーを大事にするディズニーはR指定の作品を製作する気がないことを過去に明言しており、デップーはMCUから締め出されるのではないかとファンの間で懸念されていた。しかし、ディズニーの会長兼最高経営責任者(CEO)のボブ・アイガー氏は「X-MEN、ファンタスティック・フォー、デッドプールを含んで、マーベル・シネマティック・ユニバースを拡大させていくことを楽しみにています」と発言していることから、破門はなさそうだ。ただ、ライアンが自らネタにしたように、ディズニーが一体どこまでデップーの言動を大目に見るのか、今後の続報が待たれるところ。
そのほかにも、MCUのキャプテン・アメリカ役クリス・エヴァンスは、過去にフォックスが手掛けた『ファンタスティック・フォー』シリーズでヒューマン・トーチを演じていたとあって、合意間近との報道に対して「キャプテン・アメリカとヒューマン・トーチがバディを組むコメディーのスピンオフは誰に持ちかければいいの? 『大災難P.T.A.』と『ファミリー・ゲーム/双子の天使』をかけ合わせたような感じを想像しているんだけど」とTwitterでジョークを飛ばしていた。
『LOGAN/ローガン』で惜しまれながらウルヴァリン役を引退したヒュー・ジャックマンも、ウルヴァリンのアベンジャーズ入りが現実味を帯びてきたことについて「それは面白いね。17年間にもわたって考え続けてきたことだ」「すばらしいよ。とくに、アイアンマン、ハルク、ウルヴァリンが一緒にいるところを見たかったな」などとColliderのインタビューで告白。引退撤回もありえるかもと、頭をよぎるが、ヒューは「でも、残念ながら、僕には時すでに遅し。ほかの誰かがウルヴァリンとして参加するのを楽しみにしているよ」とその可能性を否定しつつ、今後のウルヴァリンに期待を寄せていた。マーベルスタジオとフォックスがそれぞれに築き上げてきたヒーロー映画の世界観がどのように混ざり合っていくのか。全盛期とも言えるスーパーヒーロー映画界が、局面を迎えるのは間違いなさそうだ。(編集部・石神恵美子)