布団を離さない広瀬すずが可愛い!「anone」2話は癒やしのエピソード
17日に放送された広瀬すず主演、坂元裕二脚本の水曜ドラマ「anone」(日本テレビ系・夜10:00~)第2話は、広瀬演じる薄幸なヒロイン・辻沢ハリカが遭遇した“ささやかだけど大きな幸せ”が多くの視聴者を癒やすこととなった。
幼いころに両親と弟を亡くし、現在は清掃業の仕事をしながらネットカフェをねぐらにするハリカ。第2話では、第1話に登場した大金の所有者である法律事務所事務員・亜乃音(田中裕子)と接触したことから、ハリカと亜乃音の運命は大きく動き始めることに。
その大金が偽札であることに気付いたハリカは、闘病中のチャットゲームの友人・彦星(清水尋也)を救いたい一心なのか、金を手に入れるために亜乃音が暮らす印刷所へ。追い返そうとする亜乃音だが、新たに発見された亡き夫のデジタルカメラに15年前に失踪した娘・玲(江口のりこ)の姿が。そこに写っていたラーメン屋を訪れ、手掛かりを得たことからついにガソリンスタンドで働く玲の姿を見つける……。
ここまでは幸先が良い展開だが亜乃音は、娘が生きていた安堵と同時にこっそり夫と娘が会っていたことにショックを受けた様子。その晩、亜乃音はハリカに玲は死んだ夫が別の女性に産ませた子供で、実の娘のように育てていたにもかかわらず、ある日2人の関係が一変する事件が起きたと複雑な身の上を話し、ともに哀しい過去を背負う亜乃音とハリカが心を通わせる瞬間が訪れる。
ハリカを娘のように思ったのか、娘の行方探しに付き合ってくれたハリカへのお礼なのか、亜乃音の真意は定かでないが「今日は泊っていったら?」の一言で、ハリカは久々に布団で眠ることとなり、ハリカ同様「ハリカちゃん布団で寝れて良かった(泣き顔マーク)」と安堵する視聴者の声も。また、よほど熟睡したからなのか翌朝「私が離さないんじゃなくて、布団が私を離さないの」と起こそうとする亜乃音に駄々をこねる姿に「布団でばたばたしてるところ、なかなか起きないところかわいかったです」「すずちゃんのパジャマや布団が離さないのーは激カワでした」と癒やされた人も多いようだ。
寝る前に彦星に「彦星くん、あのね。今日わたしは布団で寝ています。布団と枕を発明した人にはノーベル賞をあげるべきだったと思います」と報告。2人で「じゃあ、僕は誕生日ケーキにろうそくをたてることを考えた人にノーベル賞をあげたいと思います」(彦星)「シャワーに、シャワーって名前を付けた人にも」(ハリカ)「うさぎの形に切った林檎にも」(彦星)「パレットの指を出す穴にも」(ハリカ)「手品で出てくる鳩にも」(彦星)と盛り上がる様子も微笑ましく、今回も名ゼリフ多数。
「愛されていたって、愛してくれなかった人の方が心に残るものね。人は手に入ったものじゃなく、手に入らなかったものでできているんだものね」(亜乃音)、「亜乃音さんの愛情がちゃんと玲ちゃんに届いたから、自分の子供も愛せているんだよ」(ハリカ)といった亜乃音とハリカの会話。そして、幼なじみにカレー店を乗っ取られようとするお人好しの舵(阿部サダヲ)と、そのピンチを目撃した元OLのるい子(小林聡美)の会話も痛快で、るい子が「社会からひどいめにあわされた人は死ぬ前にすることがあるでしょう? 怒るんですよ。鮭だって、時にはクマを襲うんですよ」などウイットに富んだ言葉で舵を叱咤激励していた。(編集部・石井百合子)