『この世界の片隅に』監督、韓国アニメファンから注目高まる 現地映画祭の公式ポスター&トレイラー制作へ
映画『この世界の片隅に』で、第19回富川国際アニメーションフェスティバル(以下、BIAF)の長編アニメーション部門大賞を受賞した片渕須直監督が、2018年に開催される第20回BIAFのポスターと公式トレイラーを手掛けることが明らかになった。このことにより、片渕監督はBIAFに凱旋することになり、関係者のみならず韓国のアニメファンからどのようなモノになるのか早くも関心を集めている。
BIAFの首席プログラマーであるキム・ソンイルさんは、「片渕監督がBIAFのポスターと公式トレイラーの制作依頼を快諾され、関係者一同大変喜ばしいと同時に光栄なことであると思っています。ポスターは春頃に、公式トレイラーは夏頃に完成する予定です。きっと素晴らしいモノになると、わたしも楽しみにしています」と片渕監督のクリエイターとしての才能にすっかり惚れ込んでいる。
さらに、キムさんは「片渕監督がゲストとして、第19回BIAFに参加されることは決まっています。現在交渉中ですが、監督の作品を上映できればと考えており、作品に関係するゲストを呼びたいと思っています」と語り、「今年は日本の作品が充実したラインナップを考えています。情報解禁になりましたらお話しますが、きっと満足いただけると信じています」とアピールしていた。
BIAFは今年度から韓国初の米アカデミー賞公式指定映画祭となり、短編アニメーション部門大賞作品は、米アカデミー賞で短編アニメーション部門の予備審査に自動的にノミネートされるようになったため、アジアのアニメーション映画祭の中でも注目を浴びている。片渕監督のポスター&公式トレイラー参加により、更なる飛躍に弾みをつけたい。(取材・文:土田真樹)
第20回富川国際アニメーションフェスティバルは、2018年10月19日より23日まで、富川市内の映画館や公共施設で開催