マーベル新ヒーロー『ブラックパンサー』に絶賛相次ぐ!スター集結の豪華プレミア開催
映画『アベンジャーズ』シリーズのマーベルスタジオ最新作『ブラックパンサー』(3月1日公開)のワールドプレミアが現地時間30日にアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターとエル・キャピタン・シアターで行われた。会場にはブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマンをはじめ主要キャストが集結し、上映前から大歓声。さらに上映中はブラックパンサーの活躍に常に拍手が起こり、上映後は、一同に惜しみないスタンディングオベーションが送られた。
ブラックパンサーは、南アフリカの超文明国ワカンダの国王と、漆黒のスーツをまとったヒーローという2つの顔を持つ戦士。ある日突然、父親の死によって王となったブラックパンサーことティ・チャラが、国の秘密を守るために奮闘する姿が描かれる。
プレミアでは、合わせて4,400人を収容するドルビー・シアターとエル・キャピタンシアター前の通りを封鎖して巨大テントを設営。内部には鮮やかな“パープル”カーペットが敷かれ、ブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマンをはじめ、数多くのセレブが出席した。
一際注目を浴びていた主演のチャドウィックは、本作について、「ここでネタバレをするわけにはいかないんだよね」と苦笑しながらも、「僕がティ・チャラを好きなのは、スーパーヒーローとしての一面をベースにしたキャラクターではないこと。映画のなかで彼は、人間性にかかわる出来事を経験する。この物語は、彼の抱える弱さや、喪失感という部分なしには完成しないんだ」と本作がもつ重厚なドラマ性に触れた。
ティ・チャラの父でワカンダの先代王を演じたジョン・カニは、「99.9%のキャストはアフリカ系だ。この映画は、僕らは常に野蛮で教育が必要な存在じゃないということを伝えてくれるし、マーベルもそれを作るお金をケチらなかった。アフリカでも公開が楽しみにされているんだ。彼らもこの映画を観れば、『僕らは善人であり得るんだ!』『アフリカは、世界のコミュニティーに受け入れられるんだ』って信じられると思う」とアフリカ系に、また西洋諸国に向けた、重要なメッセージを込めた意欲作であることをうかがわせた。
映画を観たばかりの観客は口々に「とにかく最高、それしか言えない」「素晴らしかった」とコメント。クーグラー監督と同じ大学出身というアフリカ系の男性は「とてつもなく誇らしい気分だよ。キャストも美術も、物語も最高だった」と発言。また、別の白人男性は「とても素晴らしかったし、政治的なメッセージがしっかり込められている。平等の権利について考える全ての人が観るべき映画だ」と社会性とエンタメ性が融合した、これまでにない一本であると語っていた。
この日は、監督のライアン・クーグラーをはじめ、マイケル・B・ジョーダン、ルピタ・ニョンゴ、ダニエル・カルーヤ、アンジェラ・バセット、ダイナ・グリラ、フォレスト・ウィテカー、マーティン・フリーマン、アンディ・サーキスのほか、スタン・リーなど豪華ゲストらが出席した。(編集部・入倉功一)