長澤まさみ&田中麗奈、好対照の美の競演「第72回毎日映画コンクール」
毎日新聞社とスポーツニッポンが主催し、72回目を迎える「毎日映画コンクール」のオープニングセレモニーが15日、神奈川県・ミューザ川崎シンフォニーホールで開催。『あゝ、荒野』で男優主演賞を受賞した菅田将暉ほか、『散歩する侵略者』で女優主演賞を受賞した長澤まさみら受賞者が登壇。沿道につめかけたファンから黄色い声援を浴びた。
オープニングセレモニーに登壇したのは菅田、長澤のほか女優助演賞受賞の田中麗奈、スポニチグランプリ新人賞受賞の高杉真宙、伊東蒼、田中絹代賞受賞の水野久美、『花筐/HANAGATAMI』で日本映画大賞を受賞した大林宣彦監督ら。
菅田は同じく『あゝ、荒野』で日本映画優秀賞を受賞した岸善幸監督を伴って、会場となったミューザ川崎内にある「光のブリッジ」を闊歩。「映画の撮影現場って、実は本当に地味なんです。監督と一緒に、そんな地味な現場からこんな華やかな場所に来られたことを嬉しく思います」と笑顔。
長澤は華やかなドレスかと思いきや、シックなスーツ姿で登壇。「ありがとうございます。こんな賞をいただき、まだまだ頑張れと言われている気がして……。精進していきたいなと思いました」と感無量の表情。美の競演という意味では田中も長澤に劣らぬインパクト。胸元が大きく開いた白のドレスで登場し、ファンに手を振ると受賞に「嬉しいです」と満面の笑み。
新人賞の高杉と伊東も仲良く並んで登場。伊東が「今日はとっても緊張しています」と恥ずかしそうな表情を見せると、高杉も「僕も緊張しています。ありがとうございます」と恐縮の表情。若い2人に対して81歳の水野も引けを取らないオーラを放ち、「感激で胸がいっぱい。81歳になってこんな賞をもらえるなんて。これからも、まだ何かがあると思って、もう少し(女優を)続けていきたい」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)