「仮面ライダーエグゼイド」は人生の宝!檀黎斗役・岩永徹也、終わり迎えしみじみ
3日、Vシネマ『仮面ライダーゲンムVSレーザー』の初日舞台あいさつが新宿バルト9で行われ、ゲンム/檀黎斗(だん くろと)役の岩永徹也、レーザー/九条貴利矢(くじょう きりや)役の小野塚勇人が出席、ファンに愛された本作に「宝物になった」と笑顔を見せた。この日は鈴村展弘監督も登壇した。
本作は、医療とゲームで人々を救う仮面ライダーを描いた「仮面ライダーエグゼイド」で語られなかったエピソードをつづったVシネマシリーズの第3弾。『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』(2017)から2年後の世界を舞台に、悪の根源である檀黎斗が仕掛ける最後のゲームを描く。
テレビシリーズは昨年、無事終了を迎えており、ステージに立った岩永は「檀黎斗に戻りました。よろしくお願いします」とあいさつ。小野塚が「エグゼイドファンの皆さん、檀黎斗信者の皆さん、今日はよろしくお願いします」と続くと、早くも会場は熱狂の渦となった。
本作では、黎斗と貴利矢の直接対決も見どころ。撮影について小野塚は「(黎斗は)神とかいろいろといわれていますけども、男らしい掴み合いとか、子供のけんかに近いようなシーンになりました。お互いをさらけ出してぶつかり合う場面が、男心をくすぐるので良かったなと思っております」と述懐する。
対決は、雨の中で殴りあう印象的なシーンとなり、「悔いを残すことなく殴りあいましたね」としみじみ続けた小野塚。一方の岩永は「“あれ”があこがれだったんですよ」と語るや、ボクシング漫画の名作「あしたのジョー」などで有名な、殴り合う両者が相打ちとなる「クロスカウンター」のポーズを披露。そんなやりとりからも、2人がこのシーンに満足している様子がうかがえる。鈴村監督も「最初は変身を解除して、芝居をするだけだった。でも、やっぱりみんなも黎斗と貴利矢が戦っているシーンは絶対に見たいだろうと思いまして。そうしたら小野塚君からもそういうシーンがほしいと言われたんです。武器もなく、ただ生身の体で殴りあうシーンが見たかった」と満足そうに振り返った。
舞台あいさつの終盤では、岩永が3人を代表してあいさつ。「僕たち黎斗と貴利矢で(エグゼイドのVシネマの)トリロジーの最後を締めくくることができました。途中、脱線したりとかいろいろとありましたけど、最初から全て決まっていたかのように、すごく美しい終わり方を迎えることができて。二人ともすごい役をやることができましたし、人生の宝物になったと思います」と晴れやかな表情を見せた。(取材・文:壬生智裕)
Vシネマ『仮面ライダーゲンムVSレーザー』は全国22の劇場にて期間限定上映中(ブルーレイ&DVDは4月25日発売)