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「弱虫ペダル」事故 脊髄損傷の滝川英治、口でブログ執筆 強い意思つづる

滝川英治(写真は2016年8月に撮影)
滝川英治(写真は2016年8月に撮影)

 昨年9月、ドラマ「弱虫ペダルSeason2」の撮影中に自転車で転倒し、脊髄損傷と診断された俳優の滝川英治(38)が3日にオフィシャルブログを更新。手術後、病院のベッドに横たわる写真などと共に、当時の状況や現在の心境をつづった。指はまだ動かず、1,600文字以上にわたるこの日のブログも「口を使って書いてます」と明かしている。

【写真】ドラマ「弱虫ペダル」イベントに登壇した際の滝川英治(2016年)

 先月21日に更新したブログで「俺の辛く苦しい状況、思いまでも知ってもらいたい」と決意を明かし、「【今】を共有してこそ 互いの【弱さ】を共有してこそ 一緒に闘える気がするんです!」とつづっていた滝川。この日の「ゼロからスタート!」と題した更新で、人生を一変させた事故を振り返った。

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 事故は「一瞬の出来事」で、その時の思いは「あれ? 動かねー」だったという滝川。ドクターヘリで運ばれ緊急手術。何とか一命はとりとめたものの、当時は「全く現実を受け入れられませんでした」といい、医療器具につながれてベッドに横たわる、痛々しい写真を掲載した。

 生死をさまよいながら「信じられへん…」「うそやろ…」と苦悩し「999年分泣いた」という滝川だが、「1000年分泣いた時 陽光とともに 俺の中で何かが変わりました 心が何故か穏やかで 前を向き 進みはじめようとしたんです」とゼロからのスタートを決意。後遺症に苦しみながらリハビリに取り組み「一ヶ月後くらいかな 医者の言葉を裏切るように 左親指が微かに動きだしました! その小さな一手が大きな一歩になりました」という。

 左腕は徐々に動く範囲が広がり、昨年末には、何も感じなかった右腕の感覚も出てきた。それから「ほんのミリ単位」で動く範囲が広がっているという。想像を絶する苦労を明かしながらも、滝川の言葉は「日に日に自分の体に起きる現象が、今物凄く興味深く、楽しいです」と前向きだ。

 指も動かせない厳しい現実。それでも、世の中の脊髄損傷患者への関心を高めるため、「一緒に闘っていこう! そういう意味では本当の意味で 自分はここがスタートやと思ってます」という滝川。「本当に家族、親戚、友人、ドラマ『弱虫ペダル』関係者、ファンの皆さん、たくさんの応援してくださる方々に感謝しています 有り難うございます! 自分は今日一日を精一杯生きてます!」と力強く呼びかけている。(西村重人)

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