『ニンジャバットマン』現地オタクも大満足!戦国時代で戦うバットマンに拍手喝采!
現地時間24日、アメリカ・ロサンゼルス郊外アナハイムで開催された映画やコミックの祭典ワンダーコンで、日本のトップクリエイターたちが手掛けた話題作『ニンジャバットマン』のワールドプレミアが行われ、上映中、アメリカのオタクたちは何度も歓声を上げ、上映後は満場の拍手となった。
本作は、DCコミックを代表するアイコニックなヒーロー「バットマン」が、日本の戦国時代にタイプスリップするという奇想天外な物語。バットマン以外に、敵か味方わからないミステリアスなキャットウーマン、バットマンの宿敵ジョーカーとその恋人ハーレイ・クインのコンビ、ペンギン、トゥーフェイス、ポイズン・アイビーといったお馴染みの悪役たちが、それぞれ戦国武将にふんして登場する。いつものハイテク装備を失ったバットマンが、日本の歴史、世界の歴史を改変しようと企む悪党たちを相手に、ニンジャとなって戦うというアニメならではのアクションエンターテイメントだ。
上映後のパネルディスカッションには、アメリカ版の声優や、脚本家たちに加えて、日本から監督の水崎淳平、脚本家の中島かずき、キャラクターデザイナーの岡崎能士が参加。このユニークな物語が生まれた経緯について中島は、「プロデューサーから『バットマンニンジャ』の企画を受けて、それなら日本にタイムスリップして日本で戦国時代に戦うというのを考えました」と明かす。
また上映前、観客の反応を心配していた水崎は、「観客席から(抗議の)卵が飛んでくることへの準備はしていたんです。でも1個も飛んでこなかったので良かったです」と本場のファンたちに作品が熱狂的に受け入れられたことにホッと安堵の表情を見せた。
アメコミのアイコンたちを、魅力的なアニメキャラに変身させた岡崎にとって、本作は夢のプロジェクトだったという。「僕は子供の時からバットマンが大好きなんです。公式でバットマンを描けるなんてもう死ぬまでないかもしれないので、本当に全力でやりました。また、ファンとして、変なものが出てきたら嫌なので、自分がファンとして好きになるデザインを全力でやった感じです」。
上映後のファンの反応としては、「日本のアニメーションとアメリカのアイコニックなキャラクターのバランスが素晴らしかった」といったものが多く、口うるさい傾向にある「バットマン」ファンたちも作品の出来栄えに大満足していた。今後コミコンやワンダーコンといったイベントに、『ニンジャバットマン』のコスプレが登場するのは間違いなさそうだ。(取材・文・写真:細谷佳史)
映画『ニンジャバットマン』は6月15日より全国公開