イタリアの巨匠兄弟監督の兄が死去 88歳
タヴィアーニ兄弟として知られるイタリアの巨匠監督コンビの兄、ヴィットリオ・タヴィアーニさんが、長い闘病の末に88歳で他界したとDeadlineなどが報じた。
【動画】タヴィアーニ兄弟監督作『塀の中のジュリアス・シーザー』
ヴィットリオさんと2歳年下の弟パオロ・タヴィアーニは、20本もの長編映画を共に手掛けてきた。代表作は、カンヌ国際映画祭のパルムドールに輝いた『父/パードレ・パドローネ』や、審査員特別グランプリに輝いた『サン★ロレンツォの夜』、ベルリン国際映画祭の金熊賞に輝いた『塀の中のジュリアス・シーザー』など。
ヴィットリオさんはジャーナリズム出身で、当初はドキュメンタリー作品を手掛けていた。
兄弟コンビが共同で監督した最後の作品は2015年の『素晴らしきボッカッチョ』(日本劇場未公開)で、ヴィットリオさんにとって遺作となった。(鯨岡孝子)