『パシフィック・リム』科学者コンビが明かす信頼関係
ギレルモ・デル・トロ監督が2013年に発表した映画『パシフィック・リム』で、未知の巨大生物と戦う主人公たちをサポートする科学者コンビを演じたチャーリー・デイとバーン・ゴーマン。コミカルで個性的なキャラクターがファンに愛され、続編『パシフィック・リム:アップライジング』にも登場する二人が、お互いの信頼関係について語った。
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『パシフィック・リム』は、太平洋の底から出現した未知の巨大生物KAIJUと、人間のパイロットが2人で動かす人型兵器イェーガーのバトルを描いたアクション大作。チャーリーふんするお調子者で怪獣オタクの生物学者ニュートン・ガイズラーと、バーンふんする気難しい数理学者ハーマン・ゴットリーブは、犬猿の仲でありながら、最後は互いに理解し合い、前作における人類の勝利に大きく貢献した。
KAIJUとの新たな戦いを描く続編では、主要キャストも若い世代にバトンタッチしたが、ニュートとハーマンは続投。再び、コミカルなやり取りを繰り広げる。そんな名コンビの関係についてハーマン役のバーンは、「二人は変わった友情で結ばれたカップルなんだ。気が合うわけではないけれど、一緒に働くことで、お互いの違いがうまいことかみ合っていく。陰と陽のマーク(太極図)みたいなもので、その過程を演じるのは楽しい作業だよ」と分析する。
一方、ニュート役のチャーリーは「僕とバーンはお互いを尊敬し合っているし、かなり気が合うんだ」と証言。バーンも、チャーリーとの再会を喜びながら「(前作の撮影を終えてから)お互いに別々の仕事をして、またニュートとハーマンとして一緒になるのが、実はかなり奇妙な感じだった。でも、チャーリーとの仕事はいつも楽しいんだ。彼は本物のプロフェッショナルだからね。本当におかしい人だから、(撮影中に)笑いをこらえるのがかなり大変だけどね」と俳優としての信頼関係があってこそ、名コンビが生まれたことをうかがわせた。
本作では、そんな頭脳派の科学者コンビが屈強な男たちを相手にする大立ち回りも用意されており、バーンは「最初はスタントコーディネーターが、派手なアクションシーンにしたがっていたんだ。でも、僕とチャーリーは『僕らは戦士じゃない。パンチの出し方も知らないような奴らなんだ』って伝えた。それから、『バーンは杖をついているからそれを使おう』とかアイデアを出して、2人ができる範囲のものにしていったんだ」と証言。そのうえでチャーリーは「確かに、この映画だと、ロボットやモンスターが出てくる場面は面白い。でも、ストーリーテリングにおいて最も重要な部分は、登場人物同士の関係だと思う。僕は、そういった関係を示す小さなシーンが好きなんだ。特に、バーンと共演している場面はどれもね」と人間ドラマへのこだわりを明かした。(編集部・入倉功一)
映画『パシフィック・リム:アップライジング』は全国公開中