YUI&沢尻エリカ『タイヨウのうた』に再注目!ヒット曲も話題に
2006年にヒットした映画『タイヨウのうた』を、アーノルド・シュワルツェネッガーの長男パトリック・シュワルツェネッガー主演でリメイクした『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』が11日に公開。テレビドラマ化され、劇中歌や挿入歌もヒットした『タイヨウのうた』について振り返る。
『タイヨウのうた』は、太陽の光にあたると命に危険が及ぶ色素性乾皮症(XP)という病を抱えるヒロインの薫(YUI)が、一人の青年・孝治(塚本高史)との出会いから希望を見出す姿を描くラブストーリー。主人公が歌手を夢見るストリートミュージシャンという設定のため、前年に「feel my soul」でデビューしたシンガーソングライターのYUIがヒロインに抜擢され、女優デビュー。役柄とリンクした「YUI for 雨音 薫」名義でリリースした主題歌「Good-bye days」はオリコンの週間シングルチャートで3位を記録するヒットとなった。
同作でメガホンを取ったのは、最近では『ちはやふる』シリーズを手掛けた小泉徳宏監督。長編監督デビュー作であった『タイヨウのうた』を撮った当時、小泉は25歳。異例の若さでメジャー監督の仲間入りを果たした。その後も『ガチ☆ボーイ』(2008)や『FLOWERS フラワーズ』(2010)、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(2013)などで順調にキャリアを重ねている。
『タイヨウのうた』は映画と同時期にテレビドラマ化もされ、「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004)と「いま、会いにゆきます」(2005)に続く純愛ドラマとして注目された。「1リットルの涙」(2005)で難病を抱えた役を好演した沢尻エリカが主演を務め、塚本が演じた青年役には『電車男』(2005)、「白夜行」(2006)に出演していた山田孝之がふんした。沢尻が Kaoru Amane 名義でリリースした挿入歌「タイヨウのうた」も2週続けてオリコン1位を獲得するなど話題となった。
2015年にはベトナム版のテレビドラマも製作され、日本版ドラマで薫が憧れる人気歌手の橘麻美を演じた松下奈緒が同役で出演している。オリジナル版に忠実な作りになっているというハリウッドリメイク版では、映画初主演のパトリックが怪我で夢を諦めた水泳部員を演じ、テレビドラマ「シェキラ」のベラ・ソーンと共演。初恋の甘酸っぱさや家族を含めた愛の深さが描かれる。(編集部・大内啓輔)