ワインスタインからワーナーに版権移行 トニー賞受賞「イン・ザ・ハイツ」映画版
トニー賞で最多11部門を受賞したミュージカル「ハミルトン」で作詞・作曲・脚本・主演を務めたリン=マヌエル・ミランダが、10年前に手掛けたミュージカル「イン・ザ・ハイツ」の映画化で、当初製作を予定していたワインスタイン・カンパニーから、ワーナー・ブラザースに版権が移行したことが、The Hollywood Reporter ほか複数メディアによって明らかになった。
この作品は、マンハッタン北西部の移民の街を舞台に、ラテン系の若者が家族や仲間の絆を大切にしながらたくましく生きる姿を、ラップ、サルサ、ヒップホップなどの楽曲に乗せてエネルギッシュに描いたミュージカル。2008年のトニー賞で、ミュージカル部門作品賞を含む4部門で受賞を果たした。
同ミュージカルの映画化は長年企画されていて、一時期ユニバーサルが版権を所有していたが製作されず、その後ミュージカル「ハミルトン」の大成功で、ワインスタイン・カンパニーが版権を取得していた。しかし、昨年のハーヴェイ・ワインスタインによるスキャンダルで、現在、破産状態にあるワインスタイン・カンパニーから、この度ワーナー・ブラザースが版権を獲得した。
監督は、今夏公開される話題作『クレイジー・リッチ・アジアンズ(原題) / Crazy Rich Asians』のジョン・M・チュウ。製作は、映画『ザ・サークル』のアンソニー・ブレグマン、映画『ティモシーの小さな奇跡』のマーラ・ジェイコブスとスコット・サンダーズらが担当する。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)