柴咲コウ「直虎」後初の映像作品!3年ぶり映画出演
女優の柴咲コウが、2019年早春公開の映画『ねことじいちゃん』でヒロインを演じることが明らかになった。柴咲にとってはNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」後初の映像作品参加となり、映画には2016年の『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』以来3年ぶりの出演となる。
「岩合光昭の世界ネコ歩き」(NHK BS プレミアム)で知られる動物写真家・岩合光昭の映画監督デビュー作となる本作は、人気コミック「ねことじいちゃん」を基に、飼い猫のタマと小さな島で暮らす70歳の老人・大吉のつつましくも豊かな日常を描く作品。のんびりと日々を送っていた大吉とタマだったが、親しい友人の死や大吉自身の体の不調など、平凡な日常に変化が訪れ……。大吉役は映画初主演となる落語家・立川志の輔が務める。
柴咲が演じるのは、都会から島へ移住してカフェを開く謎めいた女性・美智子。よそから来た若者に対する島のお年寄りたちの警戒をあっという間に解消し、カフェを人と猫のたまり場にしてしまう美しい笑顔と優しい人柄の持ち主という役どころだ。
「岩合さんが初監督、志の輔さんが初主演。“初めて”に出会えるのは一度きりしかないので、二つもある“初めて“を、現場を共にして体感したいと思い、ご一緒させていただきました」と出演理由を明かした柴咲。猫好きなため楽しく撮影ができたことを明かしつつ、「猫と島の人たちの暮らしを通して、どうしたら朗らかな気持ちで生きていくことができるか、本当に豊かなこととは何か、これからの年の取り方を前向きに考えさせてくれるメッセージが随所ちりばめられている作品になるのではないかと思います」と本作について語った。
柴咲の猫への愛は、撮影にも良い影響があったそうで、岩合監督は「タマはもちろん他の猫たちも、本番でちゃんと柴咲さんの方へ近寄っていくんですから。猫にも柴咲さんの気持ちが伝わっている。まさにこの映画の光となってくれている存在でした」と述懐。
志の輔も、「休憩中に私の膝の上に座っていたタマが、柴咲さんが来た途端に、彼女の方へ行こうとするんです。オスですし、やっぱりきれいな女性が好きなんでしょうね。タマを少し憎く思った瞬間でした」と猫にも伝わった柴咲の愛情深さを証言。「現場に凛と立っていらして、一言一言、言葉がすっと心に入ってくる芝居をされる。やっぱり役者さんはすごいなと改めて思いました」と絶賛の言葉を贈った。(編集部・吉田唯)