東出昌大&新田真剣佑『OVER DRIVE』初日に歓喜!早くもシリーズ化に意欲
映画『OVER DRIVE』初日舞台あいさつが、1日にTOHOシネマズ日比谷にて行われ、主演を務める東出昌大、新田真剣佑、森川葵、北村匠海、町田啓太、羽住英一郎監督が登壇、シリーズ化に意欲を見せた。
本作は『海猿』シリーズや、『MOZU』シリーズなど、骨太で硬派な作品を世に送り出している羽住監督がメガホンを取った自動車競技「ラリー」を題材にした男たちの熱い物語。東出はレーシングチーム「スピカ」のチーフメカニック兼エンジニアの檜山篤洋を、新田は篤洋の実弟で天才ドライバーの直純を演じる。
昨年夏、長期に渡り北九州でロケを行った羽住組。そこでスタッフ、キャストたちは映画作りに没頭し、ようやく出来上がった作品が初日を迎えた。羽住監督は「映画を観終わったばかりのみなさんの顔が見られてうれしいです」と感無量な表情を浮かべると「熱い映画になったと思っているので、できればこの先も観てみたいという思いがあります」とつぶやく。
この羽住監督の言葉に、新田は即座に「ついていきます」と反応すると、東出も「やりたい人?」と壇上のメンバーに問いかける。するとスッと全員が手を上げる。そんな光景に羽住監督は「このメンバーでやりたいですね」としみじみ語ると、新田は「この現場だったら6回はいけます。来年のスケジュールを空けておきます」と意欲満々。東出も「車のことを結構勉強して、メカニックも大好きになった。一回で終わっちゃうのは寂しいです」とシリーズ化へ大きな期待を寄せていた。
そんな熱き兄弟のライバルチームのエースドライバー・新海彰を演じた北村は「マッケンのライバル役と聞いて『勝てるわけないじゃん』とゾッとしました」と、これまでも共演経験のある新田へ最大級の賛辞を贈ると「なにで戦おうかなと思ったとき、目のお芝居をしっかりしようと挑みました」と役作りのコンセプトを明かす。
圧倒的男性が多い現場で、紅一点の立ち位置だった森川は「男の人がいっぱいいるので、彼らだけで盛り上がっていくのを見ていると『あー自分も男だったらよかったのにな』という気持ちになりました」とこちらも熱い思いを吐露する。さらにドライバー役の新田や北村に対して「ヘルメットを被っているので、基本的に目しか見えないのですが、それだけでしっかり感情を表現している姿をみると『格好いいな』と思いました」と脱帽していた。
それぞれが滾るような熱い思いで臨んだ本作。新田が「このメンバーで『OVER DRIVE』を作ることができたことに感謝しています。そして撮影初日に兄貴(東出)と出会って、兄貴が篤洋でいてくれたからこそ、僕も直純になれました」と東出に感謝を述べると、東出も「マッケンが現場に入ると、歓声が上がる。本当に太陽のようなオーラをまとった人。でも普段二人でいるときは、静かなところもあり、陰と陽がある素敵な人」と絶賛した。
そんな二人の抜群のコンビネーションも堪能できる本作について、東出は「車がテーマの物語ではありますが、一方で、逆境に立ち向かっていく人たちのドラマでもあります」と作品をアピールしていた。(磯部正和)
映画『OVER DRIVE』は公開中