「ゴジラ」アニメ版、アヌシー映画祭で公式上映!
全3部作のアニメーション映画『GODZILLA』の第1章『GODZILLA 怪獣惑星』と第2章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』(公開中)が、アヌシー国際アニメーション映画祭にて公式上映されることが明らかになった。
圧倒的迫力!2章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』場面カット【画像】
1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立して誕生した同映画祭は、アニメーション専門の映画祭として最長の歴史を持ち、世界最大の規模を誇る。例年、フランス南東部の観光都市アヌシーで開催され、国内外の約230作品が上映、来場者は約12万人。42回目を数える今回は、6月11日から16日まで開催される。昨年、グランプリにあたるクリスタル賞を『夜明け告げるルーのうた』(湯浅政明監督)が受賞し、『この世界の片隅に』(片渕須直監督)が審査員賞を受賞したことでも話題となった。
ゴジラ映画史上初の3DCGアニメーション作品『GODZILLA』3部作では、2万年にもわたって地球に君臨し続けてきたゴジラを倒そうと奮闘する人類の姿が描かれる。今回の映画祭では、約1,000名を収容可能な同映画祭のメインシアター「ボンリューシアター」にて第1章と第2章があわせて上映されることが決定。第2章は海外で初上映となるほか、同映画祭でシリーズ作品の複数作が公式上映されるのは、同シリーズが唯一だという。
昨年は、同映画祭の長編新作映画のメイキングを紹介するプログラムにて、第1章のプロモーション映像や製作途中の3Dアニメーションなどが披露された。Q&Aのコーナーでは、来場した300名の熱いアニメファンが、同作の静野孔文、瀬下寛之両監督へ熱心な質問を投げかけるなど盛り上がりを見せた。
今回の公式上映を受けて静野監督は「(昨年の)イベント会場にいらした現地の方が熱心に僕の話を聞いてくださり、“伝わる面白さ”みたいなものを感じたのを覚えています。今年は作品を持っていけるので、ぜひ去年のお客さんに完成した映画を観てもらいたいです」と自信をのぞかせ、瀬下監督は「お伽話に出てくるような美しい風景の街、そこに集うアニメを愛する世界中の人々……そんな最高の環境で自分達の作品を上映できることに感無量です」と喜びを語った。
さらに、同映画祭の作品選定に関わったマルセル・ジャン氏は「アヌシー国際アニメーション映画祭の観客は、日本のアニメを愛する目の肥えた人々です。ですから、アヌシーはこの大作が金字塔を打ち立てる第一歩として、完璧な場になると信じています」と期待を込めた。(編集部・大内啓輔)