上川隆也、ムチャクチャやる!舞台・魔界転生に覚悟
舞台「魔界転生」の制作発表会見が19日、都内で行われ、柳生十兵衛役の上川隆也、天草四郎役の溝端淳平をはじめ、浅野ゆう子、松平健、高岡早紀らキャスト陣、脚本担当のマキノノゾミ、演出の堤幸彦らが出席した。
本舞台は、深作欣二監督で映画化もされた山田風太郎の小説を、人気舞台「真田十勇士」でもタッグを組んだマキノ脚本・堤演出で舞台化。マキノは「深作さんの映画ファン、山田さんの原作ファンのどちらにも納得してもらいつつ、いままで見たことがないような『魔界転生』を描きました。どうやるんだ! と激怒されそうな脚本ですが、堤監督なら、きっと燃えてくれるだろうという、メチャクチャなものを書きました」とコンセプトを明かす。
その発言を受けた堤は「いまできる舞台技術の最高峰を結集して、観たことのないような大胆な舞台になったと思います。役者の皆さん大変です。体調を整えてお越しください」と俳優陣に宣戦布告。
そんな2人の発言に上川は「一つの時代のアクション物語にしてしまうのでは枠が小さすぎると思っていたので、ある意味でムチャクチャしないと『魔界転生』という作品はできないと思います。覚悟を持って受けたお仕事なので、ムチャクチャしてやろうと思います」と堂々と受けて立つことを宣言する。
一方、天草四郎役の溝端は、堤とマキノと共に、「島原の乱」の最後の舞台、島原城へ赴いたという。四郎をはじめ多くの人々が命を落とした場所だが「いざ足を運ぶと、とても穏やかで波や風の音が美しい風景が広がっていました。こういう空気のなか、四郎は無念を抱えて亡くなったんだなと感じることができ、役を演じるうえで大きなきっかけになりました」としみじみ。
天草四郎といえば、深作監督版で沢田研二が演じた役どころでもあり、「いいところは取り入れつつ、オリジナルの天草四郎を演じられれば」と意気込みを述べた溝端は、「宙づりにされようが、地べたをはいつくばろうが、精一杯やりたい」と決意表明をしていた。
この日の制作発表会見には、村井良大、松田凌、玉城裕規、木村達成、猪塚健太、栗山航、丸山敦史、山口馬木也、藤本隆宏も出席した。(磯部正和)