ディズニー、アニメ『プレーンズ』『ティンカー・ベル』制作スタジオを閉鎖
米ウォルト・ディズニーが、アニメ『プレーンズ』などを手掛けた制作スタジオ「ディズニートゥーン・スタジオ」を閉鎖すると、Deadlineほか各メディアが報じた。
同スタジオは、ディズニー・ムービートゥーンズを前進として、2003年に設立。『アナと雪の女王』などを制作したウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ、『トイ・ストーリー』シリーズのピクサー・アニメーション・スタジオとは別のスタジオになる。
その業務は、主にビデオ映画やテレビスペシャルの制作で、『シンデレラ』『ライオン・キング』『リトル・マーメイド』といった、ディズニー名作アニメの続編(ないしは前日譚)を生み出してきた。作品に対する評判は芳しいものではなかったが、2006年にピクサー創設者のジョン・ラセターが、ディズニーアニメ部門のチーフ・クリエイティヴ・オフィサー(CCO)に就任したことで大きく方針転換し、『カーズ』の世界観を踏襲した『プレーンズ』シリーズや、『ピーター・パン』に登場する妖精が主人公の『ティンカー・ベル』など、良質のスピンオフを生み出した。
そのラセターは昨年、従業員へのセクハラ問題が発覚して休職。2018年をもってディズニーを退社することが決定しており、ディズニー・アニメーションのCCOに『アナと雪の女王』のジェニファー・リー監督が、ピクサーのCCOに『インサイド・ヘッド』などのピート・ドクターが就任することが決定している。
Deadlineによると、トゥーン・スタジオに在籍した約75名のアニメーターとスタッフは解雇され、何人かはディズニーやピクサーへ異動するとのこと。米ディズニーでは、各メディアに向けて「深く考慮したうえで、ディズニートゥーン・スタジオを閉鎖することを決定しました」と短い声明を発表したという。(編集部・入倉功一)