漫画家・山田参助の描いた『ゾンからのメッセージ』ポスタービジュアル公開
映画『今日、恋をはじめます』『青夏 きみに恋した30日』などの監督・古澤健がプロデュースしたSF群像劇『ゾンからのメッセージ』から、漫画家・山田参助の手掛けたポスタービジュアルが公開された。
『ゾンからのメッセージ』は、20年にわたって謎の現象「ゾン」に囲まれ、外界から隔絶された夢問町(ゆめといちょう)が舞台の群像劇。“ゾン以降”の世界で育った若者が、ゾンから飛んできたVHSテープを手にしたことをきっかけに、町の住人たちに起きる変化を描く。俳優で『ゲゲゲの女房』など、監督としても活躍する鈴木卓爾がメガホンを取った。
山田は、「このマンガがすごい!2015」のオトコ編で5位に選ばれた「あれよ星屑」や、「ニッポン夜枕ばなし」などを代表作に持つ、気鋭の漫画家。「ポスターやチラシも観客にとって映画を体験するための重要なツールであるので、この映画の場合本編に拮抗する個性が欲しい」という古澤のラブコールを受けて、ポスターを手掛けた
山田が描いたのは、極彩色の背景に、モノクロの草むら、砂嵐が広がる落とし穴、そして、その横で空にある何かを見つめる二人の男女。人情劇や青春映画、不条理SFなど、さまざまな側面を持った、本作の個性的な味わいを描き出している。往年の特撮映画のテイストを漂わせる、タイトルのフォントも目を引く。
そんな本作では、『ReLIFE リライフ』『一礼して、キス』など、メジャー系の青春ラブストーリーを数多く手掛ける古澤が、「誰も観たことのないような映画」を目標に、自らプロダクション「不写之射プロ」を立ち上げ、配給・宣伝にも初挑戦。街の住人を演じるキャストの多くは、映画美学校アクターズ・コースの第2期高等科修了生。また、『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞を受賞した深田晃司監督も準備段階から撮影に帯同しており、深田監督がカメラを回したパートも本編に組み込まれている。(編集部・入倉功一)
映画『ゾンからのメッセージ』は8月11日よりポレポレ東中野にて公開