ドラマ版「スノーピアサー」監督が降板
ポン・ジュノ監督の映画『スノーピアサー』(2013)のテレビドラマ版で、また降板劇が起きたと The Hollywood Reporter などが報じた。
【写真】ドラマ版出演者のオスカー女優、ジェニファー・コネリー
ドラマ「スノーピアサー(原題) / Snowpiercer」はテレビドラマ「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」のジョシュ・フリードマンがパイロット版を執筆し、シリーズ化が決定。ショーランナーも務めることになっていたが、創造上の意見の違いを理由に降板したと報じられていた。その後、ジョシュはTwitterでクビになったことを明らかにしている。
今回、番組を去ったのはパイロット版を監督したスコット・デリクソン。彼のツイートによると、新しいショーランナーの希望でいくつかのシーンの撮り直しをするよう言われたが、それを断ったという。「ジョシュ・フリードマンによる72ページの『スノーピアサー』のテレビパイロット版台本はこれまで読んだ台本の中で最高のものだった。その台本をもとに撮影した長編のパイロット版は僕の作品の中でも最高の出来だったと思う」と言い、新しいショーランナーは番組に対し全く違うビジョンを持っていること、自分は過度な撮り直しの監督はしないこと、また、彼が撮ったもともとのパイロット版も日の目を見ないと付け加えている。
ジョシュから番組を引き継いだショーランナーというのは、「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」の共同クリエイター、グレーム・マンソンだ。2年にわたり、温めてきたプロジェクトをあいさつもなしに取られたジョシュは、礼儀がない奴だとTwitterで怒りを爆発させていた。「誰かが執筆した番組を書き直したり、引き継いだりするならば、その人に連絡をし、なぜ手放すことになったのかを聞いたり、自分がその仕事で利益を得ることになったとあいさつをするのが良いやり方だと思う。その人に食事をおごるとか、酒を贈るとか。自分に入ってくる金はもともとはほかの人のものになるはずだったんだ。また、そのおいしい仕事は、前任者にとって情熱を注いできたものだった可能性が高い。つまり、僕が企画をし、2年もかけて作りあげてきたドラマを引き継ぐなら、仕事を受ける前に連絡をしてこないというのは、バカか臆病者か、操り人形のくそ野郎だということだ」とつづっている。
「スノーピアサー(原題)」は氷河期突入から7年後の世界を舞台に、列車内での階級闘争が描かれる近未来SFエンターテインメント。ジェニファー・コネリー、ダヴィード・ディグス、ミッキー・サムナー、スーザン・パークなどが出演している。米放送日はまだ発表されていない。(澤田理沙)