渡辺大に主演男優賞!『ウスケボーイズ』外国語映画作品賞とW受賞
渡辺謙の息子としても知られる俳優・渡辺大が、スペインで開催されたマドリード国際映画祭2018で、最優秀外国語映画主演男優賞を受賞した。日本でのワイン造りに没頭した青年たちの実話を描いた映画で、渡辺がワイン造りに苦悩しながらも実直な青年を演じた『ウスケボーイズ』(10月20日公開)は最優秀外国語映画作品賞も受賞し、ダブル受賞の快挙となった。
授賞式は現地時間28日に行われ、名前が読み上げられると『ウスケボーイズ』のキャストらのテーブルは歓喜に包まれ、渡辺はガッツポーズ。柿崎ゆうじ監督とがっちり握手を交わした。「生まれて初めて来た憧れのスペイン、マドリードでこのような賞をいただくことが出来、大変光栄です」と喜んだ渡辺は、「この作品が沢山の方に見ていただければ幸いです」とメッセージ。
一方、「世界の映画人達が集うマドリード国際映画祭において、最優秀作品賞を受賞出来た事は大変嬉しくまた光栄に思います」と感激した柿崎監督はキャストやスタッフ、関係者に感謝した後、渡辺の受賞を一緒に喜び「これから更に世界に羽ばたいて行く素晴らしい稀有な俳優のお1人だと思います。渡辺大さんの役に対するひた向きな姿勢が、より作品を輝かしてくれました」と渡辺に賛辞を贈った。
『ウスケボーイズ』は、来月開幕する第42回モントリオール世界映画祭(カナダ)での上映も決まっている『第二警備隊』の柿崎ゆうじ監督が、第16回小学館ノンフィクション大賞に輝いた河合香織の「ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち」を原作に映画化したドラマ。日本のワインを世界レベルに引き上げた醸造家・麻井宇介の思想を受け継ぎながら、日本でワイン用のぶどう栽培から始め、世界レベルのワイン造りに挑んだ革命児たちの実話が基になっている。渡辺のほか出合正幸、内野謙太、竹島由夏が出演。和泉元彌、安達祐実、大鶴義丹、升毅、橋爪功らが脇を固めた。
マドリード国際映画祭は昨年、『キセキの葉書』の鈴木紗理奈が最優秀外国語映画主演女優賞を受賞したことでも話題になった映画祭。『ウスケボーイズ』では授賞式会場で、本編にも登場する麻井宇介が造り上げた「桔梗ヶ原メルロー」で祝杯をあげ、映画祭参加者にも振る舞ったという。(編集部・小松芙未)