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安田顕、人生初のバージンロード 映画イベントで

映画『愛しのアイリーン』の完成披露で新妻役のナッツ・シトイとともに登場した安田顕
映画『愛しのアイリーン』の完成披露で新妻役のナッツ・シトイとともに登場した安田顕

 俳優の安田顕が1日、都内で行われた映画『愛しのアイリーン』の完成披露“宴”試写会に共演者のナッツ・シトイ木野花吉田恵輔監督、原作者・新井英樹とともに出席。劇中で新妻を演じたナッツと共に、バージンロードに見立てた客席間の通路を歩き、既婚ながら本イベントで初めてバージンロードを歩いたことを明かした。

【写真】安田顕、『愛しのアイリーン』完成披露でバージンロード歩く

 本作は「宮本から君へ」「ザ・ワールド・イズ・マイン」などで知られる新井英樹の漫画に基づき、42歳まで恋愛経験なしの主人公・岩男(安田)と、フィリピン人女性アイリーン(ナッツ)の怒濤の結婚生活を描くラブバイオレンス。

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 場内には映画にちなんでバージンロードが用意され、ファンから「おめでとう」とフラワーシャワーを浴びながらステージに登壇した安田は「『おめでとうございます』が来るとは思わなかったです」と驚き。「結婚式をやっていませんから、プライベートでも歩いたことないんですよ。こんな晴れやかな格好をさせていただいて感無量でございます」と笑顔でファンに感謝した。

愛しのアイリーン
左から吉田恵輔監督、原作者の新井英樹、安田顕、ナッツ・シトイ、木野花

 過激な原作だけに吉田監督が「監督デビューした10年くらい前からずっとやりたいとプロデューサーさんに言っていて、やっと作ることができました」と映画化までの苦労を語ると、安田自身も脚本を読んだ時の心境を「すごいと思いました」と述懐。「鈍器で殴られたような感覚で、席から立てないとはこのことかと」と初号試写を観たときの衝撃を振り返った。

 そんな本作に、安田は「今このタイミングで、40代で良かったと思いました。違う人が演じていたらものすごい嫉妬したと思います。夏のロケが終わった時に、帰宅した際に、奥さんに『どうだった?』と聞かれ、『代表作かも』と言った覚えがあります。はっきりと自分が歩んでいる道の中に楔を打ってくれた作品だと思います」と感無量の表情。

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 撮影は季節をまたいで行われたと言い、憑依型の安田らしいエピソードも。「せっかく安田顕ならぬ“ゲス”田顕を演じているのに安田顕に戻ってしまう気がして、マネージャーにも『ごめん、来てくれてありがたいんだけど、俺の視界から消えてくれ』と。それくらい世界と同化しないと吉田監督の熱量に応えられない、という状態で過ごしていた気がします」

 最後は観客にSNSでの拡散を求めると共に、「別に褒めてほしいわけじゃないです。肯定も否定もすべてあるべきだと思います。感じられたことを発信してもらえたらそれだけでいいです」と訴えていた。(取材・文:中村好伸)

映画『愛しのアイリーン』は9月14日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開

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