『ありがとう、トニ・エルドマン』米リメイクの監督決定
アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『ありがとう、トニ・エルドマン』の米版リメイク作品で、映画『キッズ・オールライト』などのリサ・チョロデンコ監督がメガホンを取ることが決定したと The Wrap ほか複数メディアが報じた。
マーレン・アデ監督、ペーター・ジモニシェック、ザンドラ・ヒュラー主演のオリジナル版は、正反対の性格の父親と娘の関係性を温かくユーモラスに描いた作品。悪ふざけが大好きな父親ヴィンフリートは、コンサルタント会社で働く娘イネスを心配し、ドイツからルーマニアのブカレストを訪れるものの、数日間だけ一緒に過ごして去る。ホッと一息ついたイネスだったが、“トニ・エルドマン”という別人になりきった父親が再びやってくる。父親の真意がわからず、イネスは混乱するが、徐々に父親の意図が見えてくるというストーリー。
今作は、パラマウント・ピクチャーズが手掛ける予定。当初、テレビシリーズ「GIRLS/ガールズ」のレナ・ダナムとジェニー・コナーが製作する予定だったが降板。キャスト陣ではジャック・ニコルソンとクリステン・ウィグが親子として共演する予定だったが、ニコルソンが降板してしまった。
そしてこのたび、チョロデンコが監督兼脚色を担当することになり、今後、主演俳優の決定次第で本格的な撮影に入るようだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)