音を立てたら即死の世界に子供と…『クワイエット・プレイス』女優、母としての恐怖を語る特別映像
音を立てるものを襲う“何か”によって荒廃した世界を描く映画『クワイエット・プレイス』(9月28日全国公開)から、主演のエミリー・ブラントが、母親としての恐怖を語る特別動画が公開された。
本作の舞台は、声や物音をたてる物を襲う“何か”によって、人類が滅亡の危機に瀕した世界。絶望的な状況のなか、ひたすら音を立てないように生きる、ある一家を襲うせまざまな危機を描く。
エミリーが演じたのは、音を出せない世界で2人の幼い子供を育て、さらに出産を控える母親エヴリン。小さな子供がいるのに音を立てずに生活する状況について、自身も2人の子持つエミリーは、「母親として最も恐れる事態」と証言する。
映像には、バスタブのなかで“何か”におびえながら産気づく、絶体絶命の状況におかれた彼女の姿が。漂う緊迫感が、母であるエミリー自身の体験によって引き出されていることを感じさせる。本作でエヴリンの夫リーを演じ、本作の監督・脚本を務めたジョン・クラシンスキーはエミリーの実の夫であり、本作で夫婦初共演。自分たちが夫婦を演じるというアイデアは脚本の草稿を読んだエミリーが出したもので、「他では出せない現実味と愛情を加えてはどうか」と考えた末に共演を提案した。
ちなみにエミリーは、ディズニーの名作ミュージカルを現代に蘇らせる『メリー・ポピンズ リターンズ』に出演。同作でエミリーとタッグを組んだロブ・マーシャル監督は、『クワイエット・プレイス』の撮影前にジョンと話す機会があり、夫である彼に「君は彼女の真のすごさをわかることになるわけだ。彼女と同じ部屋に身を置き、彼女がやることを目にするまでは、君はまだ、彼女がなぜ偉大な女優なのか、彼女の本当の凄さを分かっていないんだよ」と語ったとのこと。設定もさることながら、俳優陣の迫真の演技にも注目の一本だ。(編集部・入倉功一)