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ハリウッドの第一線で活躍し続ける日系人女優、タムリン・トミタを直撃!

写真は新作のプレミアで参加したトロント国際映画祭(2018)にて
写真は新作のプレミアで参加したトロント国際映画祭(2018)にて - Brian de Rivera Simon / Getty Images

 映画『ベスト・キッド2』や『愛と哀しみの旅路』などに出演し、近年ではアメリカの人気テレビドラマ「グッド・ドクター 名医の条件」で、病院を経営する女性アレグラ・アオキを演じているタムリン・トミタが、9月21日(現地時間)、電話インタビューに応じた。

【画像】「グッド・ドクター 名医の条件」主演のフレディ・ハイモア

 日系アメリカ人2世の父親と日系フィリピン人の母親のもと沖縄で生まれたタムリン。1984年に2世週日本祭に参加(1985年は女王に選ばれている)したところ、『ベスト・キッド2』のキャスティング・ディレクターが日系アメリカ人の女性を探していると、2世週日本祭の主催者に連絡してきたという。「わたしを含めた日系アメリカ人の女性たちでオーディションを行ったわ。あの役柄を得られたのは、とても幸運だったわね」。それまで歴史の先生になるつもりでいたが、俳優として人々にストーリーを伝えることにも魅力を感じ、現在にまで至るそうだ。

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 『ベスト・キッド2』の後、『愛と哀しみの旅路』『ジョイ・ラック・クラブ』『フォー・ルームス』など話題作に出演したタムリン。アジア系アメリカ人女優としての当時の苦労を聞くと、「わたしは比較的幸運だったと思うわ。仕事のある俳優でいることさえも、(ハリウッドでは)大変だもの。だから、特にアジア人を描いたものや、アジア系アメリカ人を描いたものに出演した際は、正しいアジアの伝統を把握しながら、あえて典型的なアジア人やアジア系アメリカ人にならないように責任を感じながら演じていたわね」と振り返り、今、(『クレイジー・リッチ!』などの成功で)ようやく、わたしたちアジア系の俳優がしてきたことが、報われてきたと思っていると満足げに語った。

 また、『ベスト・キッド』シリーズで主演を務めたラルフ・マッチオが手掛けた、オリジナル映画から34年経過したジョニー・ローレンス(ウィリアム・ザブカ)主演のアクションドラマシリーズ「コブラ・カイ(原題) / Cobra Kai」については、「実は、ラルフやユージ・オクモト(『ベスト・キッド2』に出演)とも話をしたの。もちろん、『ベスト・キッド』シリーズの続編に参加することに興味はあるけれど、カムバックするのにふさわしいストーリーで出演したいと思っているわ」とコメント。出演については、あくまでストーリー次第のため、今のところは出演するかはわからないが、可能性はまだあるといえそうだ。

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 現在は大ヒットドラマ「グッド・ドクター 名医の条件」に出演中のタムリン。韓国ドラマをリメイクした同作だけに、事前にオリジナルを鑑賞したそうだが、同じ自閉症でサバン症候群の青年を描いていても、アメリカと韓国では、周りの対応の仕方も異なっているし、人となりや精神的な部分で、ずいぶん異なって見えたと語る。また、共演者のフレディ・ハイモアについては、「素晴らしい俳優であるだけでなく、とてもジェントルマンよ。年齢以上に賢い人なの。シーズン2のエピソード1の脚本を書き、さらにシーズン2の後半ではメガホンを取ることにもなっているわ。製作者でもあるから、さまざまな仕事に携わっているのよ」と称賛した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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