椎名桔平×園子温タッグが猟奇犯罪を描く!Netflix「愛なき森で叫べ」制作決定
俳優の椎名桔平が、『愛のむきだし(2009)』、『ヒミズ』(2011)などの映画監督・園子温の手掛けるNetflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ」に主演することが明らかになった。ある猟奇的殺人事件にインスパイアされた作品で、椎名は冷酷な犯罪者役に挑戦。共演者に満島真之介、でんでんらが名を連ねる。
『冷たい熱帯魚』(2010)、『恋の罪』(2011)など実際に起きた殺人事件に触発された作品で、世間に衝撃を与えてきた園監督。「愛なき森で叫べ」もその系譜に連なるシリーズとなり、表面上は明るく快活だが、実際は他人を精神的に支配して、残虐な犯行に誘う先天的犯罪者・村田丈(椎名)を通して、人間社会に深く切り込む。
『新宿スワンII』(2017)以来、2度目の園作品となる椎名は「園監督は役者に“役をリアルに生きているかどうか”を投げかけてきます。わずかな躊躇も見逃しません。相当にタフな現場ですが、それを上回る喜びを感じています」と意気込みをコメント。「脚本を頂いた時には驚きを隠せませんでした。あまりにも可笑しく、あまりにも凄惨で、あまりにも愛おしい物語だと。撮影に入るまで、どこまでこの脚本通りに撮影するのかと、期待と不安が入り混じっての日々でした」と物議を醸す作品になることを示唆している。
満島は、自主映画サークルの仲間たちと猟奇的な事件に巻き込まれる若者・シン役で出演。園監督とは3度目のタッグとなり「『ちゃんと伝える』(2009)では助監督として現場にいたこともあり、作る側としても深い関わりのある園監督から、『一緒に世界でやろう』と言われて、覚悟を決めましたし、未来が見える、希望に満ちあふれた気持ちになりました」と気合の言葉。また、『冷たい熱帯魚』では犯罪者役を怪演したでんでんは、村田に籠絡される娘を通じて事件に関わっていく父親を演じており「難しい程にやりがいも大きい。どのような被害者になるか自分自身に興味がある」と語っている。
2019年にNetflixオリジナルシリーズとして全世界190か国へ配信予定。海外のファンも多い園子温は「世界中の人々、これまで私の作品を支持して下さった方はもとより、新たな観客に向けて、残酷でありながらもロマンティックな、全く新しい愛の物語をお届けします。 普段からNetflixをよく視聴しており、この作品がどのように受け止められるのか、非常に楽しみです」と語っている。(編集部・入倉功一)
Netflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ」は2019年Netflixにて全世界配信予定