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山田孝之、映画プロデュースで10年前からの願い結実

映画『デイアンドナイト』の山田孝之プロデューサー
映画『デイアンドナイト』の山田孝之プロデューサー

 俳優の山田孝之が5日、映画『デイアンドナイト』完成披露報告会見に主席し、本作にプロデューサーとして参加することになった経緯を説明。そこには10年前から感じていたという思いがあった。

【写真】会見の様子

 本作は、「善と悪」をテーマに、父を死に追いやられた男・明石幸次(阿部進之介)が復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていくさまを描く物語。プロデューサーの山田は脚本にも参加している。

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 山田プロデューサーは「最近変な仕事ばかりしていて俳優として危機的状況に陥り、自ら映画を作れば何とか存続できると思い、阿部ちゃんと藤井(道人)くんが企画を練っていたところに入り込んだ」と本作に携わることになった経緯を説明。さらに、「キャスティングされず、何とかプロデューサーというところにしがみついて、この場にいます」と自虐的な発言で笑いを誘った。

デイアンドナイト
左から藤井道人監督、安藤政信、阿部進之介、清原果耶、山田孝之

 しかし、その胸中には真摯な思いがあふれている。「どの仕事でも、どんな立場の人でも疑問や不満がある」とし、「なぜそういう状況が起きているのかを知って、少しでも改善できたら、自分と同じ思いを後輩にさせないんじゃないか」という思いからプロデューサーという立場に立つことを決意。10年ほど前から感じていたことだと言い、「自分も若くて、説得力も人脈もないですし、できる状態じゃなかった。それが30代に入ってきて、そろそろ第一歩を踏み出していいんじゃないかということで始めました」と打ち明けた。

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 また、「善と悪」のテーマについて、本作の企画中、藤井監督と阿部に、劇中にも登場するあるシーンを挙げて「こういう時に自分だったらどうする?」と質問をすると、「この3人だけでも答えが全然違った」と紹介。だからこそ、「人の行動の何が正義で悪か、なんて決められない」と考える山田は、「答えを見つけるのではなくて、しっかり画にして、観てもらった人たちに自分はどうなんだろうと考えたり、家族や職場の人と話し合うきっかけになれば、すごく意味のある映画になる」と思いを込めていた。

 この日は、阿部進之介、安藤政信清原果耶藤井道人監督も来場した。(取材:錦怜那)

映画『デイアンドナイト』は2019年1月26日より全国公開

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